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女性監督が出会った福島の今 ドキュメンタリーの制作が続く


福島の農業を描く長編ドキュメンタリー映画の撮影が進んでいる。



梶野純子監督 米国の文化を通し今の日本を見通す。
原子力災害下の福島で、被災に苦しむ農家を丁寧に静かに、何より確実に映像化されている。 ドキュメンタリー映画の名称は「超自然の大地」。アメリカイリノイ州の制作会社「ホーム・シック・ブルース」が大地を這うようにカメラを回している。 この制作会社の名称は、日本の大阪を舞台に最初に撮った短編映画の名前をそっくり受け継いでいるのだという。

ドキュメンタリーの共同監督を務める梶野純子さんは長野県伊那市の生まれ。1996年に単身渡米、コロンビア大学シカゴ映画学科で修士号取得、エド・ラドキ監督に師事、ハワイ国際映画祭・シカゴ国際映画祭など映画祭の入選多数。気鋭の女性監督である。



須賀川市でアグリSCMに参加するキュウリ農家石井さんへのインタビュー
ふるさと信州で酪農に取り組む少女の映画を企画中、シカゴの自宅で2011.3.11東日本大震災、そして東京電力福島第1原子力発電所の事故を知った。映像作家の使命としてこの惨事を映像化することを決断、初めての長編ドキュメンタリー制作に臨む。

ネットで情報を集め、確たるあてもないままに来日、わずかな伝を頼って福島へ向かう。未知の土地で使命感と情熱だけを頼りにカメラを回し始める。その中で有機農家やパン工場を営む事業者などに支援が広がる。農家で作業を手伝いながら撮影をする日が続いた。



主に撮影と編集を担当するエドワード・コワルスキー氏
部屋や自動車も支援者の好意で無償で借りられた、撮影し編集したものは少ずつYouTubeで映像の配信も始めている。昨年の5月に来日、10月まで撮影を続けた。ビザの取得と資金調達のため一旦帰国。そして今年3月に再来日、引き続き農家を訪ねて話を聞きカメラを回す。大学と共同研究をする企業とともに、放射能災害に携わる大学研究者の想いや放射能測定の様子も撮影した。

撮影の準備を進めながら、放射能災害の福島に張り付き諦めた故郷信州での映画化。しかし母校「伊那北高校」の関係者がこの4月に彼女の講演会を開いた。 演題「福島と復興をめざして−汚染と闘い生きる福島の農家の姿を映像として世界に伝えたい 女性映画監督として今出来ること−」さらに、撮影・編集途中ながら、ドキュメンタリー映画「超自然の大地」も上映された。

以下当日のチラシより

2011年3月11日の原発事故後、福島の土地で有機的に耕す農家の姿を日米映画監督テーム梶野純子とエドワード・コワルスキーが長期に渡り記録し続けている。世界で2度目の原発事故後の土地に残る福島の農家、その生き方や考えから学びえる新しい教訓とと生きる意味を映像として世界に伝えたい。作品は震災後の2011年、5ヶ月に渡り、田植から稲刈りまでを撮影。2012年冬の完成を目指して、福島の変動する汚染状況や、その汚染とそれに伴うさまざまな困難に向き合わなければならない福島の農家を撮影し続けている。福島で養われてきた有機農業と文化を風化させないよう、ネット、劇場などあらゆる方法で福島の農家の取り組みを映像で伝えたい。



EMオーガアグリシステム標準堆肥の放射能移行抑制の試験結果は多くの農家を勇気づけている
さらに撮影を続け、最終的には劇場公開を目指す。断片的なネット配信では、果実への放射能移行がなかった知らせに安堵する「EMオーガアグリシステム」渡辺果樹園と、避難区域に残してきた牛に、餌を与えに戻る浪江町の酪農家の映像に特にアクセスが多いという。

アメリカに帰国中、放射能災害下での「アグリSCM」を英語版にまとめ、マサチューセッツの支援者と東海岸5地区での上映も行った。ウイリアム・スミス・クラーク博士の母校アマースト大学の教授陣が特に協力してくれた。

来年のNHK大河ドラマは福島の復興支援の意味もあり、福島県会津出身の新島八重の生涯追う「八重の桜」。主役八重に綾瀬はるか、福島県郡山市出身の西田敏行らキャストも発表になった。八重の夫で同志社大学の創立者新島襄はアメリカ留学時代クラーク博士に学んだと言う、いろいろな「縁」が交錯する。



静かな里山の暮しにも影を落とす


有機農業だけではなく畜産にも深刻な影響を及ぼす
被災地福島の映像を残そうとするプロダクションは数多い。ただ、彼女たちほど福島に溶け込み、想像だにできなかった苦難に打ちのめされ、その中でも懸命に生きようとする農家や、それを支援する人たちの心象風景まで映し出そうとするクルーは他に知らない。

「気の毒な人たちの画を撮ろう」「衝撃的な画を撮ろう」「悲惨さを伝えよう」、そのような意図は彼女らからは伝わってこない。ただ、ゆたかでそれは美しい福島の四季を背景に、過酷な運命に翻弄されながら、自分たちの生き様を全うしようとする決意と行動が活き活きと描かれている。

このような素晴らしい日本が、海外のプロダクションによって表現されるのが、嬉しくもまた切ない。(駐在員 石崎弥生)

(2012年6月7日)

外部リンク

ドキュメンタリー映画 超自然の大地

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