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妙子さんの花づくり365日
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第11回
冬も花を楽しもう

ハンギングバスケットのつくり方   2008/1/3

最近は、家屋の洋風化にともなって、出窓やベランダ、テラスなどの空間に花を飾るようになってきました。

ハンギングバスケットとは、壁にかけたり、吊り下げたりするタイプの鉢のことで、ワイヤータイプ、鉢タイプなどがあります。いずれにしても出来上がりのものが重たくなりすぎないことが必修条件です。飾る時には、壁やベランダ、テラスなどにしっかり留めて安定させることも大切です。環境的には、乾燥しにくく通気が良く、照り返しの少ない場所を選んで設置してください。

ハンギングバスケットに適した花は、比較的乾燥に強いものを選びます。また、空間に置くので、茎や枝が横また、下に広がるもの、こんもりと茂る性質のある草花が、適しています。



初登場、ちょっと緊張気味な動画の妙子さんです。
今回のハンギングバスケットは新年を迎えるにふさわしい花を選びました。技術的には上級編になっています。初めてハンキングに挑戦される方は、小さ目のバスケットを選び、花数を少なくしてみましょう。次号(2月上旬公開)では、誰にでもできる寄せ植えを詳しく紹介します。

用意するもの
【バスケット機材】
スリットバスケット(伊藤商事のWB45)、椰子マット(バスケットから土がこぼれないようにするもの)、洗濯バサミ、ビニール紐、植え込みスタンド
【花苗】
ビオラ5株、ハボタン10株、ナンテン3株、ホワイトツリー6株、ワイヤープランツ3株、セキショウ7株
【土】
土(ピートモス、バーミキュライト、赤玉土)1,1,1.の割合
※土は、水はけと水持ちが良く、消毒の必要がなく、軽いものを使うことが大切
【その他】
水ゴケ、発泡スチロール、ジョウロ、バケツ
アレンジ
使用する花苗の開花時期を揃える。
使用する花苗の草丈の高さのバランスを考える。

花の色のトーンを考える。初心者は、同系色でまとめると無難。赤と紫・緑は反対色なので、派手で鮮やかな印象になる。

同質なものを組み合わせる。花色や草姿が似ているなど共通する要素があると、すっきりした印象になる。逆に異質なものを組み合わせて、コントラストを楽しむこともできる。
デザイン
緑が美しい植物をアクセントに選ぶ。花の鮮やかさが浮かび上がる。
〔1〕手で握って、パラッとする程度に土を湿らせる。
〔2〕植え込む順番に苗を置き、一番下にくる苗から植える。(写真拡大

〔3〕バスケットに椰子マットを洗濯バサミで固定させる。
(苗や土を入れる時に椰子マットがずれないように)
〔4〕ビニール紐でスタンドにバスケットを固定する。
〔5〕椰子マットの切り込み線まで、発砲スチロールを入れる。
〔6〕その上にある程度土を入れる。
〔7〕苗の土を軽く落とす。葉の色が悪いものは取る。(写真の苗はビオラ)
〔8〕1段目。まず中央部から植え込んでいく。
〔9〕押し込んで植えたら苗先を下向きにする。
(下向きになるように植えるには、根の部分を持ち上げる)
〔10〕苗と苗の隙間に土を入れる。
〔11〕根の当たらない所には、発砲スチロールを入れる。
(なるべく重量を軽くするため)
〔12〕2段目。中央に置くハボタンは、形良く見せるために、茎を交差して植え込む。
〔13〕3段目。植え込みながら、全体のバランスをよく見る。下から見ることも大切。
〔14〕4段目。根元を下げ、苗先が上を向くようにする。苗の根は削れるものは削り、株をコンパクトにする。ハボタンやビオラは、根をほぐしても傷まない。
〔15〕乾燥を防ぐために、隙間に水コケを置く。
〔16〕バスケットのふちが隠れるように植え込む。ここで、洗濯バサミをはずす。
〔17〕最上部は、まず苗を置いて配置を決める。
〔18〕土がこぼれないように水コケを敷く。
〔19〕植え込み作業が終わったら、口の細い水さしで、ゆっくりと底穴から水が漏れるまで水を与える。数時間経つと、苗と土がなじみ、花の姿がまとまってくる。環境に花が慣れるまで、風や雨に当てないようにする。

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