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EM技術による自然災害対策(2)

7月に入って、熊本や鹿児島等、九州の南部地区で集中豪雨があり、続いて九州全体はもとより、広範な地域で甚大な被害が発生しています。これから後の台風の来襲を考えると、人間がいかに努力しても自然には勝てないという絶望感がただよっています。

このような経過を見ると、根本的な対策は不可能なように思われます。しかし、個々には前号で述べたEM技術による結界の応用や、日常的に地域全体が整流され、衝撃波が軽減されると、被害は最小限にすることも可能となります。

要は、それを公的にどのように実行に移すかということになりますが、熊本県内には様々な先進事例があります。

自然災害等の避難所の対策は、これまでの水害や地震や津波等々で、EMが多目的に活用され、極めて望ましい成果を上げた事例を活用すべきです。今回の被災に対しても、Uネットを中心に被災地のボランティアを積極的に支援しますが、EMがエセではなく本物の技術となった今日、県や市町村も積極的にEMを活用すべきです。

沖縄で起こっているEMグラビトン整流の奇蹟

前回の追記で、沖縄で起こっているEMグラビトン整流効果について述べました。その後、沖縄の空間の整流レベルは更に高まり、EMスペースメイトを1とすると、前回の測定では3.4倍でしたが、その後更に増強され、現在では3.9倍に達しています。

先ずは3月14日に整流が強化され、2ヶ月〜2ヶ月半経過した沖縄の植物の状況を紹介し、その状況証拠を固めたいと思います。写真1〜11は、明らかにウイルスによる劣変現象が改善されたものです。大げさに言えば、自然界にはウイルスフリーの植物は皆無だと考えて良く、品種が劣変するのも大半がウイルスによるものです。そのようにウイルスによって劣変した植物を組織培養や生長点培養を行ってウイルスフリーにすると、まるで新品種のように望ましい素養を発揮しますが、時間とともにウイルスによる再劣化が起こります。写真の12以降は、そのような現象が植物の姿に現れています。)

特にサトウキビには奇蹟的現象が起こっています。沖縄のサトウキビは、かつては、10a当たり8トン近くの収量がありましたが、株だし栽培が長年続いたため、分げつ力が低下し、今では5.5トンまで下がっています。今回の整流の結果によって、写真17、18のように株出しで多数の分げつが得られるようになると、10a当たり10トンに達することも現実的な判断となります。

陸だけでなく、6月19日の地方紙(沖縄タイムス)はもとより、沖縄海域のサンゴの著しい回復が何回も報道されています。

写真1 ウイルスフリー状 となり巨大化したギボウシと フットボール リリー
写真1 ウイルスフリー状となり巨大化したギボウシ
とフットボール リリー

写真2 写真2 ウイルスフリー状となり<br>巨大化したムラサキコウトウシラン<br>
写真2 ウイルスフリー状となり巨大化したムラサキ
コウトウシラン

写真3 ウイルスフリー状となりきれいに咲いた野生のカンナ"
写真3 ウイルスフリー状となりきれいに咲いた野生の
カンナ

写真4 ウイルスが消えたパパイヤ<br>(下段の変形した小果はウイルスの被害、その上は正常に戻っている<br><br>
写真4 ウイルスが消えたパパイヤ(下段の変形した
小果はウイルスの被害、その上は正常に戻っている

写真5 ウイルスフリー状で 4 倍体化したのではないかと錯覚する血止草 左は通常サイズ 右は巨大化した状態 (左も生長すると右のようになる<br><br>
写真5 ウイルスフリー状で4倍体化したのではないか
と錯覚する血止草。左は通常サイズ、右は巨大化
した状態 (左も生長すると右のようになる)

写真6 ウイルスフリー状となり巨大化したサトイモ<br>(スコップの高さに注目)
写真6 ウイルスフリー状となり巨大化したサトイモ
(スコップの高さに注目)


写真
7 巨大化したサトイモの根元<br><br>
写真7 巨大化したサトイモの根元



写真8 ウイルスが原因と思われる斑入りの植物(黄色い部分)の斑が消え始めた (頂部に斑がない)
写真8 ウイルスが原因と思われる斑入りの植物(黄色
い部分)の斑が消え始めた(頂部に斑がない)


写真9 コリウスの鮮やかな斑が消え始め巨大化した
写真9 コリウスの鮮やかな斑が消え始め巨大化した


写真10 高温のため葉が委縮的となる沖縄のイチョウが正常化した
写真10 高温のため葉が委縮的となる沖縄のイチョウが
正常化した

写真11-1 ウイルスフリー状となり巨大化したオオバギ(下方の逆においてある葉が通常の大き
さである)<br><br>
写真11-1 ウイルスフリー状となり巨大化したオオバギ
(下方の逆においてある葉が通常の大きさである)

写真11-2 ウイルスフリー状となりたわわに実った家庭菜園のゴーヤー
写真11-2 ウイルスフリー状となりたわわに実った
家庭菜園のゴーヤー

写真12-1 通常の 1.5〜2 倍の果房となったバナナ<br><br>
写真12-1 通常の1.5〜2倍の果房となったバナナ

写真12-2 巨大化した島バナナ
写真12-2 巨大化した島バナナ

写真13 通常はヤシのように葉を下方 に広げる矮性のバナナが天をさすように葉が立ってきた<br><br>
写真13 通常はヤシのように葉を下方 に広げる矮性の
バナナが天をさすように葉が立ってきた

写真14-1 いつも紹介している我家の花壇の花々も<br>巨大化
写真14-1 いつも紹介している我家の花壇の花々も
巨大化

写真14-2 品種が違うかのように咲いたアデニウム<br><br>
写真14-2 品種が違うかのように咲いたアデニウム


写真14-3 品種が違うかのように咲いたニューギニアインパチェンス
写真14-3 品種が違うかのように咲いたニューギニア
インパチェンス

写真15 1 ハウス無しで着果したマンゴー<br><br>
写真15-1 ハウス無しで着果したマンゴー

写真15 2 ハウス無しで着果したマンゴー<br><br>
写真15-2 ハウス無しで着果したマンゴー

写真16 ウイルスフリー状となりたわわに実ったパッションフルーツ
写真16 ウイルスフリー状となりたわわに実った
パッションフルーツ

写真
17 牧草のよう に分げつした春植えのサトウキビ<br>(通常は半分以下の数)<br><br>
写真 17 牧草のよう に分げつした春植えのサトウキビ
(通常は半分以下の数)

写真6 ウイルスフリー状態となり巨大化したツワブキ
写真18 著しい株だし効果が現れたサトウキビ
(通常は4〜5本であるが 20本以上も分げつし
ている)

※ このコラムは非常事態における比嘉教授の学者としての立場から、EM技術の可能性について述べたものです。

(2020年7月17日)




PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年(令和4年)春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章した。

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