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2015年のスタートにあたって

PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年(令和4年)春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章した。
新しい年をむかえ、今年も皆様方のEM力がさらに向上し、さらに充実したEM生活になるように期待しています。前号でも述べましたが、2014年は、EMの万能性が第三者的に証明されましたが、EMは量子論的な世界として捉えれば、EMの万能性をより深く理解できるようになります。

すなわち、あると思って調べると、直接、間接にすべて存在し、ないと思えば何もない、何の効果もないということになりますが、要はどのレベルでEMを見ているかということになります。前号で述べたEM・X GOLDは2000の遺伝子の活性化に関与しているということは、これまでの常識ではあり得ないことですが遺伝子のON、OFFを明確に調べる技術が進化した結果です。一般のサプリメントには、このような現象はごく限られたものです。EMが放射性セシウムを消滅することは、1997年にベラルーシの現場で私が確かめました。同行したベラルーシの国立放射線生物学研究所のコノプリヤ所長も減ることは認めましたが。これまでの理論に反するとして公表することをためらってしまいました。そのようないきさつから、私の責任で発表しましたが誰も信用してくれませんでした。

めぐりめくって、2011年、東京電力福島第一原子力発電所の事故に対し、私の主張の正否が問われることになりました。事故直後の飯舘村で行った実験では2ヶ月で75%の減少を確認しました。関係省庁にも、この結果を報告しましたが一顧だにされませんでした.

当初、EMを信じて取り組んだこのプロジェクトは13カ所でしたが、効果が明確になるにつれ、現在では50に近いプロジェクトに広がっています。東電の事故を契機に、しばらく途絶えていたベラルーシ国立放射線生物学研究所との共同研究が再開されました。

当初ベラルーシ側は、EM・X GOLDやEMは放射線の被害の軽減に著しい効果があり、EMを活用した農地の放射性セシウムやストロンチウムの作物への移行に対し、顕著な抑制効果があることを実証してくれました。

しかしながら、私の主張する放射性セシウムが消えるという件については、全く信じていませんでした。何かの間違いか、実験場のミス等々と考えていたからですが、ベラルーシでも福島のように現場でEMを使い始めると農地の放射能が減るという同じ現象が起こったのです。詳しく調べると、EMによる放射性セシウムの消滅は、間違いのない事実であるという確証を得て発表に踏み切ったのです。

1997年の私の発表はEMを「エセ科学」とか「トンデモ科学」の根拠とされ続けてきました。あれから18年あまり、不幸にして、日本でも原発事故が起こってしまい、私の説の真価が問われることとなりました。極めてクールな見方をすれば、日本での原発事故が発生しなかったら、私は永久的に「エセ科学者」であり、「トンデモ科学者」で子々孫々の不名誉になっていたということになります。また、EMの反対勢力がなければ、福島の放射能対策はスムーズにいったと思いますが、今からでも遅くはありません。

福島のEMによる放射能対策でさらに重要なことが明らかとなりつつあることです。すなわち、EMを丁寧に散布した場所は、その場所だけでなく、かなり広い範囲にわたって放射能の数値が著しく低下していることです。その影響は50m以上にもおよび、100mくらいで元に戻っています。

当初、EMを散布したら、確かに下がったが1〜2m離れたEMを散布していない場所も同じ数値となったため、EMの効果を疑問とする人々が続出しました。また、EM農家のまわりも例外なく類似の現象を示していました。私は、現象は、EMによる波動の波及効果であると説明しました。なぜならばベラルーシでも同じ現象を確認していたからです。 私は関英男教授の「微生物の中には重力子を発し元素を転換する能力を有するものがある」という説に基づいて、
EMの波動は重力波であると主張し続けているため、「エセとトンデモ」をさらに上塗りされていますが、このような現象を説明するためには、重力波の作用を考えるのは理にかなっています。

現在、この技術の応用は整流の分野で様々な成果が現れており、EMの波動に感応した沖縄の電流は、様々な良き社会現象を引き起こしています。本件については確証され次第紹介したいと考えています。

昨年のフィナーレは「海水を肥料にする」ということでした。実行した人々からの驚きの反応が続々と寄せられています。基本を踏まえておれば失敗することもありません。この結果は、昨日、今日の話ではなく、25年あまりの歴史があります。微生物による原子転換説を出すとさらにEMバッシングがひどくなることを懸念し控えていた事情があります。

本件の発表のいきさつは、前号にも述べたとおりですが、今年は、EMの発する重力波または、重力子場を省エネを含め、様々な分野に活用したいと考えています。

EMは、すべて使う人の力量次第である

EMは、有用な微生物という生き物であり、光合成細菌と乳酸菌と酵母を軸にした善玉菌の集団です。このグループはある一定以上の密度に達すると、抗酸化作用と非イオン化作用と有害なエネルギーを有用なエネルギーに転換する機能を発揮します。

EMの個々の微生物の作用や有用性や安全性はすべて明らかであり、法的に科学的に効果の有無を明らかにする必要のない微生物です。要はその活用レベルですが、微生物の増殖は、常に無数の他の微生物による汚染対策が万全でなければなりません。EMは、その培養過程で有機酸が増え、最終的にpHが3.5以下になることを指標にしています。3.5以下ですと有害な腐敗菌は、増殖することが不可能になるからです。

このようにして増やしたEMを有機物や汚水、畜舎などで使いますが、対象となる状況がすべて異なりますので、化学薬品のようなマニュアル的な使用法では、効果が出たり、出なかったりという現象が起こります。したがって、効果が十分でない場合は、EMの密度が高まっていないと判断し、さらに追加し、効果が出るまで使い続けることがEM活用の基本です。

環境関係での活用は臭気がチェックポイントです。臭気が消えれば、効果が現れ始めているというシグナルです。その後、時間の経過とともにEMの密度が高まり、その機能性がさらに高まると劇的な効果が現れてきます。

EMバッシングには、過去に行われた県や試験研究機関での否定的結果のみが使われていますが、それらの試験は、EMは、増えて初めて効果が出るという生物学的な常識を踏まえておらず、命のない化学物質的な取り扱いとなっています。実験をしたが、効果がなかったという自称科学者もすべて同じ過ちを犯しています。

要は使い方のレベルであって、科学的に証明する法的な義務は全くありません。EMの効果は、すべて過去の微生物学の研究で明らかとなっており、科学的に効果が実証されていないというのは単なる言いがかりにすぎません。

生き物を扱う場合は、すべて当事者責任であり、その人の力量次第という常識に徹すべきです。EMは35年の歴史があり、世界中でもまれ、多くの誤解が正され、現場の実績に基づいた普及がなされており、他からクレームが付くような欠陥は全くありません。正しくEMを使った人々からは否定的な結果は1件もありません。

昨今のEMバッシングはEMを使ったことがない人々の根拠なき誤解によるものです。


1本の茎のバナナが途中から2本にわかれて


各々に2個の房が付いた超限界突破バナナ


海水EM生ごみ発酵液肥2作目週に50倍で施用
ムラがあるのは収穫次第、次の苗を連続的に植えているためです

(2015年1月20日)





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