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東北EMサミット
被災地から学ぶ緊急勉強会 母から母へ EMセミナー
レポートその1 被災地のニオイを消した


比嘉照夫教授からのメッセージも届けられた

会の趣旨を話す野呂さん
東日本大震災、ことに福島第1原発事故で大量の放射能が日本全国は言うにおよばず世界中の土壌や海にばらまかれました。その量は、ヒロシマ原爆の200発以上ともいわれています。なおかつ、深刻なことはまだこの事故は収束していないことです。時間の経緯とともに農地の放射能汚染による食の不安は、福島県だけではなく東北、関東に住む、ことに小さな子どもを持つ母親には大きくなるばかりです。

そんななか、被災地でEMがどう使われたのかを学び、知恵を集めてこれから起こるであろう被害を少なくしていこうという緊急集会が、2月18−19日に山形県上山市で開催されました。主催したのは、20年間チェルノブイリ原発事故で被災した子どもたちの保養活動を行っている「チェルノブイリへのかけはし」とEMを長年日常的に使っている有志がつくるEM女子会。「チェルノブイリへのかけはし」代表の野呂美加さんは、福島第1原発事故発生後すぐに20年におよぶ体験をもとに日本の子どもたちがチェルノブイリの子どもたちのように重症化する前に大人たちが総力をあげてするべきことを発信しています。そのひとつがEMで、若いお母さんたちの間で話題になっていることもあり、EMの信頼すべき情報と正しい使い方について、早急に広く伝えることが必要とのことで、野呂さんをはじめ有志の女性たちが、急遽全国に呼びかけたものです。

2日間で延べ320人の参加者の中には、福島から北海道へ避難している若いお母さんなどの姿も見られました。テーマは、@被災地での悪臭対策、A農家の塩害、土壌の放射能対策、B健康対策の3つで、両日で計10人が事例発表を行いました。これらの内容について、5回に渡ってレポートします。


震災をEMで乗り越えた足利さん

一緒に活動する仲間たちと
まず、被災地の悪臭対策の報告を行ったのは、宮城県気仙沼市の足利英紀さん。「三陸EM研究会」や「かんきょうネット」の代表として、宮城県を中心に精力的にEMの普及を行っていた足利さんは、「3月11日、津波で一瞬に何もかも失くし、あと2〜3秒行動が遅かったらあの世に行っていた」という衝撃的な話から始まりました。「ありとあらゆるニオイが凝縮されたという意味で混乱の場所だった。基本的な特徴は、アンモニアとか硫化水素とか、死臭を含めた複合汚染。いろいろなものが流されて大量のヘドロがあがったことや、石油コンビナートからもれた重油、加えて食品加工会社の冷蔵庫・冷凍庫からサメやマグロを始めとした魚が大量に流され魚臭がかなり広範囲で漂っていた。さらには終末処理場が震災の影響で壊れ、1日1500トンの汚水が海に流れた」という壮絶な状況を話しました。九死に一生を得た足利さんは、トラックに積んでいた米ヌカと支援の活性液で、毎朝3時に起きて米のとぎ汁発酵液をつくり、避難所のトイレを掃除したといいます。4月には、フカヒレの加工場でかなりの量のEMを散布。「銀バエなどもいたが、1回散布しただけでなにも出なくなり、臭いもなくなった。使用した活性液の濃度は300倍。大量のヘドロが上がっていた住宅に活性液とボカシを撒いた。10月ごろにこの住宅は改築したが、まったく臭いもせず、建築した業者も驚いていた」など、実例をあげてEMの消臭効果を発表しました。さらに地域をあげて行ったEMアグリ・フィッシュクリーン浄化大作戦は、気仙沼まるごとEM浄化大作戦といってもよく、「10年後20年後、ここのヘドロが乾燥して粉塵となって体に入ってしまった場合、心臓・気管支炎とかわからない病気にかからないようにという目的で実行した」と話し、悪臭問題を解決することは、衛生問題、健康問題を解決していくことに繋がることを強調していました。


EM効果を確認した産廃処理のプロ、菅原さん

活性液の製造タンク
もう1例、悪臭対策を行い、すばらしい効果を確認したのが、EMを使い始めて20年、平成9年にはEMを使った堆肥センターを設立し、岩手県35市町村のうち32の市町村の下水処理・工場の排水浄化を行う岩手コンポスト株式会社代表取締役専務の菅原萬一氏。こちらは、岩手県大船渡市・釜石市・大槌町・陸前高田市などで腐敗した魚の処理を行った経験を発表。EMを1次培養で3,000リットル、2次培養でさらに1,000リットルのEM活性液にして、EM研究機構に助けられながら4トンのタンクローリーで毎日支援活動を行ったと言います。腐敗する魚の処理は、海の周辺に深さ4m幅5m奥行きが20mぐらいの穴を掘り、大型ダンプでそこに魚(特にサンマ・鮭・イカ)を流し込む方式。その上からEMを散布、さらにコスモグリーンを投入。30m3入るトラック2台でピストン輸送し、大船渡市では10か所におよそ魚を2,000m3ほど投入したそうです。海から1.5キロほど離れた長部地区というところでも波が来ていて、そこでもサンマの冷蔵庫が壊れて、小バエが大量に発生し夏でも窓を開けてられないほどになっていたので、8000m2ぐらいEM散布。そのほかにも仮設や魚市場でもタンクローリーでEMを持って行くなどして、累計でEM40万リットル・コスモグリーン4000m3を無償で提供したと言うことです。「陸前高田市の小学校ではトイレの浄化から始まり、校庭の花壇の復活を手がけ、運動会の日に枯れていた花を再び咲かせることができた。これには大変感動した」と報告しました。

ポイント
①悪臭対策は、EM活性液を撒くことで解決できる。
②EMボカシを併用したほうが効果が高い。
③ニオイの問題を解決することが衛生問題を重大化しないことになる。

※コスモグリーン
し尿汚泥、下水道汚泥、動植物性残渣、有機汚泥にもみがら、コーヒーカス等(水分調整)を混合し、コンポスト化。完全発酵しているので作物への障害が発生しにくい。有機質、微生物が豊富で土壌改良や連作障害の予防も期待される農地還元肥料。
岩手コンポスト株式会社

チェルノブイリへのかけはし
チェルノブイリ原発事故で被曝した子どもたちを放射線が少ない地域へ「転地保養」させて、1〜3か月で健康を快復させるというドイツ発の「保養里親運動」を日本で行っている団体。受け入れた子どもたちは、19年間で648人。2005年、国際交流基金により「地球市民賞」を受賞。発足当初からEMに注目。EMによる土壌と健康被害への効果をベラルーシの科学アカデミーと共同研究を行っていた。
チェルノブイリへのかけはし


(2012年3月7日)

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