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レポートその4 市民で放射線量を減らす

今回は、市民の手でEM活性液をまき、放射線量を軽減している3人の報告です。「EMで、そのようなことができるのか」、という驚きの声は、特に今までEMを使っていた方々に多く聞かれました。理由は、そのやり方が今まで自分たちがやってきたことで特に目新しいことではないからでしょう。以下、福島と神奈川の実験報告です。


チェルノブイリの子どもたちに酵素風呂を提供してきた岩井さん
松坂峠 岩井和廣さんの報告
最大64%の放射線量を減少

岩井さんのグループが除染活動を行っているのは、宮城県と福島県の県境にある「松坂峠」。自然に学ぶ酒造りを目指している千葉県の寺田本家の山林(丸森町内)の一部と、現在は休耕中の自社水田を除染しています。線量は平均で0.8〜1.0マイクロシーベルトくらいと、かなり高い汚染地区です。約1haの敷地に11月16日、EM活性液5t、米ヌカペレット750kg,12月3日、EM活性液を10tまいた区域内8か所(無処理区1か所)で放射線量を測定したところ、無処理地区の減少率は8%であったのに対して、EM処理区では最大64%も減少するという結果が出ました。

会津若松市 渡部政子さんの報告
幼稚園や保育園の除染活動


EMを継続してまきたいという渡部さん
渡部さんの住まいは原発から100km。現在の放射線量は、0.1マイクロシーベルト、震災当初は0.56マイクロシーベルトありました。「これは、大変なことになった。放射能の影響を少なくする何かいいものはないか」とインターネットで探したそうです。エコ・ピュアに掲載されていた比嘉先生と野呂さんの取り組みを思い出し、幼稚園や保育所、小学校、そして周りの友達に「どうですかやってみませんか」と手当たり次第にお願いしてまわりました。

EM活性液と有機資材の組み合わせ

活動を始めるにあたり、簡易のEM活性液の装置を15万円ほどで購入して活動を開始。「畑(1反)にまいたときも0.25マイクロシーベルトから段々と減少した。最初は毎月2回ジョウロでまいていたが8月頃には噴霧器を購入して散布した。作付けしているところは500倍、していないところは100倍、もしくは20倍の濃度でまいた」。

「日の当たらない苔が生えるところが、放射線量が高い」と教えてもらい、自分のところも測ってみたところ、0.6マイクロシーベルトあり、そこにEM活性液とボカシを混ぜてまいたところ、一時なぜか0.75マイクロシーベルトに上がってしまいましたが、1か月後には0.15マイクロシーベルトにまで下がったということです。

2月現在の自宅の庭・畑の放射線量は0.1マイクロシーベルトで、会津若松の平均的な線量と変わりありませんが、「1か月や2か月でのスパンではなく、2年3年で見ているので、これからもまき続けようと思っている」と、長期戦で取り組むと語りました。

川崎市 金子慈教さんの報告
家族を守れる可能性が出てきた!


本職は不動産管理業の金子さん
福島第一原発事故当初からかなり危機感を持って避難も考えた金子さん。10月にはめまいや軽い吐血が出て体調を崩しました。その後、「放射能から子どもを守る会」に参加、初めて野呂さんの講演を聞いて放射能対策の活動を始めました。

住まいのある神奈川県川崎市は、福島原発から約230km。米のとぎ汁EM発酵液にEM3を加えて、pH3.1前後になった活性液とEMセラミックスを家のまわりにまいた結果、10月末0.1マイクロシーベルトが11月13日には0.07マイクロシーベルトへ減少したと報告しました。

その後、小型シンチレーターではγ(ガンマ)線だけしか測れないことが判明したため、ストロンチウム90が9月に福島から離れたところで検出されたことをきっかけに、α・β・γ対応のガイガーカウンター(インスペクター)を購入。特に気をつけなければいけないβ線が届く最大距離は、ストロンチウム90が地表から約146cm、セシウム137は約134cm、(ヨウ素は約169cm、セシウム134は約189cm)と、子どもの身長ぐらいになっています。「家の中に関してはEMで掃除をしていたせいか、β線はほとんど検出されなかった。外は0.1マイクロシーベルトのγ線が出ているのだからβ線もあるだろうと土を剥ぎ、家のベランダ(マンションの4階)で実験をしてみた」といいます。

実験では、@EM活性液を朝晩垂らす区、A水を朝晩垂らす区、B何も垂らさずカバーで覆う区を設けました。すると、3週間でEMを垂らした区は減少、水を垂らした区は増加、カバーで覆った区は減少といった結果になりました。水を垂らしたのに増加したのは、この間も放射性物質が降下しているからではないかと考えられ、カバーで覆って減少したのは放射性物質の自然崩壊が原因と見られます。結果的にEMを垂らした区が減少率でも一番よい結果でした。

近所の公園の土壌にEM活性液を散布したり、EMセラミックスを四方にまいたり、活性液を40℃に温めてからまいたりといろいろ工夫して実験してみた結果は、セラミックスをまいたときと、EM活性液を温めてから散布した方法の減少率が高かったそうです。

また、車のエアコンの吹き出し口に温めたEM活性液とEMセラミックスを散布した結果、やはり減少傾向が見られ、自宅玄関先のアスファルト(ホットスポット)でも、減少という結果が出ました。「なによりセラミックスを四方にまいたときの減少傾向が目をみはるもので正直驚いた」そうです。

どの場所でも、EMを用いるとα・β・γ線共に安定的とはいえないがゆっくりと放射線カウントのピークが減少していきました。「β線の射程距離は大人にとっては防護できる距離にあるが、子どもには心配。玄関先のホットスポットでは子どもを走らせて学校に行かせている」ということでした。最後に金子さんは、「放射線はEMで減らせると確信した」と結び、EMをまいてみる価値は大いにあると報告しました。

ポイント
①EM活性液を散布することによって、ゆるやかに放射線量の低減が見られるが、一気に下がるのではなく、1度上昇して時間の経過とともにまた低減する傾向がみられる。
②EM活性液と有機堆肥、EM活性液とEMセラミックスの組み合わせが、効果が高いようだ。
③EM1にEM3を添加するとよいが、EM1だけでもよい。

(2012年4月16日)

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