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第11回全国果樹技術・経営コンクールで
有機果樹農家の福士忍顕、彩子さん夫妻が受賞


彩子さんは、県から農林水産業の女性リーダーとして認定を受けている
18年間、EMを活用して有機農業を行っている福士忍顕・彩子さん夫妻(青森県北津軽郡板柳町)が、第11回全国果樹技術・経営コンクール(主催:全国果樹技術・経営コンクール実行員会)で、「農林水産省生産局長賞」を受賞した。

同賞は、生産技術・経営方式・地域貢献において先進的な農業者、生産団体を表彰するもので、1999年に始まり今年で11回目。農林水産大臣賞は、山形県大町さくらんぼ生産組合など1団体3個人、生産局長賞には2団体4個人。関係団体賞5団体5個人が選ばれた。

福士さん夫妻は、県内で先駆的にリンゴのわい化栽培(樹を小型に仕立てる方法)や、サクランボの雨よけ栽培(雨が葉にかからず土壌も病気にかかりにくい方式)を採用したこと、JA、スーパー、ネット販売など販路を拡大し安定的な多角経営を達成したこと、有機農業研究会を立ち上げて町全体をリードしたことなどが、高く評価された。

特に、忍顕さんは、町ぐるみで取り組んだリンゴの栽培ルール「りんごまるかじり条例」制定(平成14年)の際には、ガイド委員長として奮闘した。これは、8年前、青森県板柳町で複数の農家がリンゴ栽培に無登録農薬を使用したことが発覚したため栽培履歴の公開を行ったもので、今では板柳町のリンゴ農家はすべてエコファーマーか特別栽培農産物農家となっており、安全安心な果樹生産地として新しいブランドづくりに成功している。もちろん福士さん夫妻は現在でも、地域のリーダーとして活躍しており、「ピンチをチャンスにできたのも、EMがあったからこそ。皆さんに感謝です」と晴れやかな笑顔が印象的だ。

板柳町ではEM活性液を無料で配布しており、EM活用にも積極的。今月にはEMの開発者・比嘉照夫名桜大学教授の講演会も予定されている。忍顕さんは、「おいしい北津軽のEMリンゴを全国に知ってもらいたい」と意欲満々だ。

(2010/3/5)
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