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福島応援・脱原発がテーマ
土と平和の祭典2011



環境エネルギー政策研究所の飯田哲也さんも登場
10月16日、『土と平和の祭典2011』が、東京都立日比谷公園で開かれました。このイベントは2007年に始まり、有機農業で国を立て直そうと活動した故・藤本敏夫氏の遺言を引き継いだ娘の歌手・Yaeさんが実行委員長をつとめ、都会で有機農業に出会うイベントとして若い世代に人気があります。今年もファーマーズマーケットやオーガニックの食事や飲み物の販売に加え、人気の「渋さ知らズオーケストラ」が出演したライブステージ、福島県の有機農家などが参加したトークセッションなどがあり、大いに盛り上がりました。

ただし、昨年までとまったく違ったのは、福島第1原子力発電所の事故による放射能汚染問題。どうやったら、有機農業を大切にしながら子どもたちの食の安全をどう守るか、さらにその根本となる自然エネルギーへの転換を図れるか、など深刻な課題に対して活発な意見がかわされました。



応援メッセージを届ける山下一穂さん
メインステージで行われた「東日本大震災農家・原発被災者からの訴え」では、子どもを放射能から守る会・福島代表の佐藤幸子さんや、飯館村の畜産農家で現在は北海道に疎開している菅野義樹さんらが、「福島の人たちの苦しみに思いを寄せて、復興を通して新しい農村と都会の関係をつくりあげたい」と前向きな発言がありました。また、ゲストで参加した高知県の土佐自然塾塾長の山下一穂さんが、「自分のいのちを他人に預けるのではなく、まず自分で野菜の1つでも栽培してみよう」と呼びかけました。

また、「放射能と向き合う農業」「危機にあるミツバチの世界」「未来をつくる新しい農村」「生物&発酵のすごい可能性」「フクシマこども希望」「脱原発から100年のくらし」の6つのセッションが行われました。なかでも、安全安心を消費者に届ける生協の放射能検査の体制について発表した大地を守る会の藤田和芳さんや、那須塩原市で自主検査することで地域を守る住民プロジェクトをたちあげた非電化工房の藤村靖之さん、食とエネルギー自給地域をつくりあげた埼玉県小川町の金子美登さんの話などには、たくさんの入場者が足を止めて聞き入っていました。

子ども連れの女性は、「子どもには何を食べさせたらいいのか、少し心配です。でも、輸入に頼って日本の農地を失ったら私たちの食べ物が保証されなくなる。今は、安全な食べ物を選びながら、これからの農業を応援したいと思います」と話していました。

流通関係者の取り組を聞く

東北の農家と福島の子ども支援のカンパ

初参加のEM販売店

(2010/10/27)
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