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EM活用交流会スペシャル 「EMわくわくネット三重」発足

12月8日、三重県総合文化センターで、三重県内でEM活動を行う実践者120人が参加して、EM活用交流会が行われた。同交流会は、1993年から全国のEM優良事例に学ぶ貴重な場を市民に提供してきた。参加者も延1万人を越え、三重県のEM普及に大きな貢献を果たした。現在では、農業をはじめ、畜産、水産、資源リサイクル、さらには、工業、建築、教育、福祉など幅広い分野への応用が進んでいる。

今回は、例年とは趣を変えて、県内のリーダーが集まり、情報交換を行った。また、各団体やグループの情報や体験を共有し、新たに活動する個人や団体を支援することを目的にネットワークの設立が提案され、満場一致で採択。「EMわくわくネット三重」(会長・小倉昌行さん)が、発足した。これからは、行政と協働しながら、より大きな地域の再生を視野に入れて、取り組むことになる。

比嘉教授は、資源循環型アグリシステムで地域の農業を変えることが火急の課題だと話し、そのためには、EMの潜在能力を発揮させること、みんなが経験と知恵を出し合い、ネットワーク化していく必要性を力説した。なお、交流会では、鈴鹿市、四日市市、熊野市、津市の4市が、活動報告を行った


14年間にわたって三重で講演を行ってきた比嘉教授。ネットワークの誕生を祝福


学びから実践へ。挨拶する小倉会長
鈴鹿市 行政と市民がスクラム

地域のさまざまなイベントでEMが紹介されている
生活排水路の新川の浄化に貢献した「わさびの会」から始まり、中流部の浄化を担う「鈴鹿の川を守るネットワーク」、下流部にある渚池の浄化を担当する「しずくの会」が誕生。市の環境政策課が百倍利器を購入したことで、急展開し、2年前の集中豪雨でヘドロがたまった渚池のヘドロ対策にも、活用されている。この取り組みには、市民と市の河川課、それに鈴鹿市漁業センターもタイアップして、月4~6tの活性液を投入している。月5千個のEM団子つくりは、福祉施設「のぎくの家小規模作業所」が担当している。また、市内の自治会が、「文化と水」をテーマにした街づくりを行い、市民センターと公民館がタイアップして、EM活性液を無料で配布している地区もある。 事例発表した「EM環境ネット鈴鹿スクラム」の代表・高橋亮さんは、「芝の手入れや清掃に活用する鈴峰ゴルフ場や、イチゴ栽培農家も、EMを使い始めている。市内様々な場所で、EMが使われ、いつのまにやら、環境のよい街になっていた
というのも夢ではない」と話した。

四日市 ひろがるEM環境活動

ヘドロが消えた阿瀬知川。誰もが、EMの力に驚いた
三重県内でも早くからEMによる浄化活動が始まった四日市市。公害の街から環境の街へのギアチェンジが、行政と市民の協働で進んでいる。今回は、EM培養にかかせない機械を製造販売する日本テクノ環境株式会社・営業部の浦田明成さんが、市内の活動を発表。学校、市民、さらに磯津漁協や農水振興課などが加わって、大きな環境活動に発展した川から海への取り組みや、公設卸売り場の悪臭対策、長島温泉施設でのEM活用など、広範囲にわたる。農業分野でも、農業センターがEMによる野菜づくり講習会を行っている。浦田さんは、「EM技術を用いて新鮮な生ごみを飼料化し、それを食べた家畜の糞を堆肥にすることで、有機資源の循環が完全にリンクする、その理想を実現するための機械づくりにまい進したい」と希望を述べた。

熊野市 環境浄化は熊野文化の肝心かなめ

現在では蛍も見られるほど、川の環境が変わった
県南に位置する熊野市にある社会福祉法人紀南ひかり園。2年前、市内の井戸地区にある地域まちづくり協議にEM培養液の培養と販売の作業を依頼されたことから、培養機を設置し、職員のEM講習会を行い、市内の環境浄化活動の一翼を担うことになった。 地域を流れる井戸川に井戸小学校と一緒にEM団子を投入するなどの活動も開始。その後、地区の婦人会、校長会、商工会婦人部、ロータリークラブなどに、EM講習会を行う。水質調査の結果もよく、市内の衛生業者がEMを使い始めている。「施設が、EMの情報基地になっているのが、うれしい。自立支援法の改正や、不況の影響で、財政的に厳しいが、この事業で経済的にも助かっている」と、植村研一郎支援部課長が率直な感想を披瀝した。

津市 行政と市民で定期懇談会スタート

EM団子と米のとぎ汁EM発酵液を投入する告知板。住民の関心も高い
「堀川をきれいにする会」から出発して、NPO法人化したEM環境ネットが、堀川の本流岩田川への取り組みが評価されて、2007年度の津市環境功労者として表彰された。市の都市計画、教育、環境などの担当者と、定期的な懇談会が実施されることになり、同じテーブルで予算も含めて検討されることになった。市内では、「津・お城の会」や「偕楽公園きれいに子隊(きれいにしたい)」などの環境浄化グループ、老人会や婦人会を対象にした講習会も開催され、市内を横断する幹線水路の浄化活動もスタートしている。また、津カントリー倶楽部、西部クリーンセンターのごみ焼却場に培養装置を設置し、ごみ投入ピットや排水溝に活性液を投入し、悪臭緩和等、改善が見られる。 新ネットワークの事務局を担当する小野薫(EM環境ネット事務局長)さんは、「津で、こつこつと積み上げてきた体験を生かして、人と人が出会いながら、住みやすい地域づくりに貢献したい」と抱負を語った。

(2007/12/29)

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