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よみがえれ!日本橋川
10月27日三越劇場で“環境フォーラム”開催


日本橋川流域の至るところでEM団子投入イベントが行われている


恒例行事の日本橋橋洗いではシャボン玉EM石けんが使われている


千代田区内にある日本橋川浄化EMプラント。毎週10tのEM活性液を投入している

「よみがえれ!日本橋川」を合い言葉に、東京の中心街を流れる全長約4.8kmの日本橋川でEMによる水質浄化がスタートして3年。今では流域の中央区、千代田区の行政、住民、小学校、企業、NPOなどが参画する地域活性化の一大イベントとなっている。
10月27日には、これまでの集大成として環境フォーラム「よみがえれ!日本橋川」〔主催:名橋「日本橋」保存会(以下、保存会)・NPO地球環境共生ネットワーク(以下、U−ネット〕が三越日本橋本店・三越劇場で開催される。

EMによる日本橋川水質浄化の取り組みは、平成17年7月、名橋「日本橋」保存会(中村胤夫会長)(以下、保存会)による恒例の日本橋橋洗いでシャボン玉EM石けんが使われたことに端を発して始まった。翌年12月、千代田区内にEM活性液培養施設が完成し、今では、EM活性液とEM団子を投入している箇所は日本橋川だけでなく上流の神田川、外濠・牛込濠へと広がっている。EM技術協力をするU−ネットによると、今年8月末までに累計でEM活性液910t、EM団子16万7500個が投入されたという。

中央区の保存会の呼びかけに日本橋法人会や日本橋ロータリークラブが賛同した浄化活動だが、18年1月には流域の千代田区の町会や企業が参加してEM団子の投入が行われ、同年8月、千代田区内で「日本橋川に清流をよみがえらせる会」(林勇会長)が発足した。現在は「日本橋川・神田川に清流をよみがえらせる会」(以下、よみがえらせる会)に名称を変更して活動している。また、この年の12月、千代田区から提供された区有地に設置した培養装置の完成式には千代田・中央両区長をはじめ、両区住民、企業など関係者が参列。上流と下流をつないだ、浄化活動が促進されることになった。

水辺で多彩なイベントを楽しむ


富士見小の子どもたちが参加したあいあい橋でのEM団子投入


重複障害者入所施設「光風荘」EM班の皆さん。日本橋川に投入するEM団子の大半は、Uーネット会員が関わっている福祉施設で作成されている
今年に入っての流域における主な活動では、6~7月の1か月間、千代田区内流域に架かる13か所の橋からEM団子を投入する「ブリッジキャラバン」(主催:よみがえらせる会)や、7月27日には38回目となる日本橋「橋洗い」でEM団子約4000個投入。9月には保存会・社団法人日本ボート協会(以下、ボート協会)主催、都漁連内湾釣漁協議会(以下、漁協)協力による「ハゼ釣り大会・ボート体験会」が行われた。

「ブリッジキャラバン」では、6月16日、お茶の水分水路に架かる昌平橋を皮切りに7月24日のあいあい橋までの13か所で延べ3万3000個のEM団子を投入した。投入には地元の小学校児童や住民大勢の協力があった。日本橋橋洗いには約1500人が参加。全員でEM団子を投入した後、シャボン玉EM石けんで日本橋を清掃した。特に今回は茨城県石岡市にある障害者支援施設「光風荘」から7人の利用者が職員と共に参加して、自分たちがつくったEM団子を「浄化に活躍してください」と願いを込めて投げ入れていた。

光風荘は、知的・身体障害を有する視覚障害者の全国でも数少ない入所施設で、作業にEMボカシ、EM団子づくりを取り入れている。見えないながらも手探りで均一なEM団子をつくることに感動した「保存会」事務局長の永森昭紀さんの肝煎りで利用者たちによる「投入セレモニー」が実現した。

魚や亀が泳いでいたよ!


本格的ナックルボートに乗り込む子どもたち
9月7日、「ボート体験会」「ハゼ釣り大会」に参加したのは、地元の城東・常磐両小学校の子どもたちで、これまでのEM団子投入にも関わっていて、この日は水質浄化の成果を体験することになった。午前中行われたボート体験会は、「ボート協会」の協力で、東京オリンピックのボート競技でコーチだった荒川鐵太郎さんら60歳以上のOB20人が、埼玉県戸田市から2艇の「ナックルフォア」(4人乗り初心者用ボート)を運び込んだ。ライフジャケットを着けた子どもたちは、協会員のかけ声にあわせて長いオールを漕ぎ分けながら日本橋と江戸川の区間1kmを約1時間かけて往復、水面から見上げる首都高速道路やビル群に歓声を上げていた。

荒川さんは、「永森事務局長に出会って、EM団子投入のお手伝いに参加していますが、透視度が上がっていることに驚いています。昔は隅田川のほとりで合宿するなど、川と楽しく付き合った。今回を機会に、子どもたちが毎年ボート遊びをできるように応援したい」と提案。永森さんは「是非、恒例行事にしたいですね」と応えていた。


日本橋下でハゼ釣りに挑戦

午後からのハゼ釣り大会は、釣り船2隻に約40人の子どもたちが乗り込み、釣り糸をたれた。あいにくの曇り空と前日首都圏に降ったゲリラ豪雨の影響で水量が多く、釣り日和にはほど遠かったため、釣果はゼロ。しかしながら、子どもたちは川岸の人たちに手を振って大はしゃぎ。常盤小2年生の栗山大樹君は、「釣りもボートも楽しかった。魚や亀が泳いでいたよ」と喜んでいた。

釣り船を操った新倉健司船長(漁協会長)は、「ハゼは湧き物で、雨が降ると釣れない。1~2か月前にダイバーが潜ったときにはハゼが確かにいた。鮎も遡上してきている」とよみがえる日本橋川に期待する。そして、「川に親しむ環境を子どもたちに残していきたい。夢があっていいな」と日焼けした顔をほころばせた。

住民・NPO・行政・企業が連携する活動


「確実にキレイになっている」と話す比嘉教授。昨年11月23日のハゼ釣りで
水環境の変化について比嘉照夫琉球大学名誉教授は、昨年11月に行ったハゼ釣りの際に、「ハゼが釣れるということは、川の底質が確実にキレイになっていると言える。生物調査でイトミミズやゴカイなどの増加が確認されたが、河川の浄化で重要なのは、生物相が多様化して安定的な生態系が形成されることである」とコメントした。林会長は「長い年月をかけて汚してきた川を浄化するのですから、短期間での結果を求めてはいません。環境という大きな考えの1つとして水質浄化を考え、持続性を持って子どもたちと共に取り組ん

環境フォーラムパンフレット
でいきたい。継続を力にしていきます」と話す。

10月27日の環境フォーラム「よみがえれ!日本橋川」では、保存会をはじめ、よみがえらせる会、日本橋ローリークラブ、日本橋法人会、日本橋法人会婦人部、漁協など流域関係者による対談「市民によるこの活動をどう継続していくか」などが行われる。行政と住民、そして積極的にボランティア参加する企業が増えている日本橋川の水質浄化の取り組みには、これからの環境浄化活動、ボランティア活動に一石を投じる新しい動きが期待される。

環境フォーラム「よみがえれ!日本橋川」についての問い合わせは、NPO法人地球環境共生ネットワークへ。TEL03−5427−2348

(2008年9月20日)

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