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地域活動の活性化めざす
「第1回関東EMエコ活動発表大会」開催



人材育成に力を入れるNPO法人関東EM普及協会主催の大会
地域活動の活性化を願い、「第1回関東EMエコ活動発表大会~CO2減らしのこつこつプロジェクト~」(主催:NPO法人関東EM普及協会)が2月7日、東京・タワーホール船堀で行われ、関東各地のEM実践者ら約300人が集った。

大会では、久森謙二実行委員長(同協会理事長)の開会挨拶に続き、天野紀宜氏(同協会名誉会長)が、「21世紀は微生物の時代とも言われているが、EM技術はその先駆けの働きをしている。普及協会はEMを普及する人材育成のために15年前立ち上げた。今後さらに広めていくには、私たちの活動のスピードにかかっている」と挨拶。



大会の最後に一堂舞台に上がった発表者たち。会場から大きな拍手が送られた
その後、比嘉節子氏(EMボカシネットワーク名誉会長・環境学習ネットワーク代表)の基調講演と、学校プール清掃、環境教育、水質浄化、生ごみリサイクル、菜園、福祉の6テーマについての活動発表があった。また、最後に比嘉氏が、EMの開発者・比嘉照夫名桜大学教授の各発表者への講評を代読した。多くの参加者が、EMを普及する上でのポイントや、各分野でのモデルとなりうる事例の数々に勇気と希望を得た。

比嘉節子氏の基調講演(最後のまとめ含む)と活動発表、発表に対する比嘉照夫教授講評の要旨は以下の通り。

基調講演「がんばらないEM普及活動」
EMボカシネットワーク名誉会長・環境学習ネットワーク代表 比嘉節子



比嘉宅で開催する講習会の参加者は1800人以上にもなる
EMを使って20年経ち、ようやく自宅で講習会ができるようになった。EM活用を継続するには、①まず使ってみる、使ってもらう、②失敗しない方法を学び、伝える、③簡単な方法で学び、伝える、④人間は五感で感じ、判断できる、④EMを楽しみ、楽しんでいることを伝える、⑤情報交換は継続のカギである、ということが大切。EMは頭で理解するものではなく体験して覚えるもの。

EMを活用したプール清掃の実践校が全国に約1000校ある。もっと楽しいプール清掃として、①ペットボトルを学校に持ち寄る、②米のとぎ汁の発酵に必要なEMを入れ持ち帰る、③新鮮な米のとぎ汁を入れて糖蜜(砂糖)を入れる、④発酵を親子で観察し、ガス抜きをする、⑤投入日に学校に持っていく、との方法を提案したい。さらに、『明日からできるEM環境学習』改訂版が今年4月に発行になるので活用してもらいたい。

「はじめてEMによる小中学校のプール清掃に取り組んで」
エコ・グリーンピア代表 平井恵美子(茨城県)



小学校では5~6年生が中心にEM活性液が投入された
エコ・グリーンピアでは、平成19年鹿嶋市全小中学校11校にEMを活用したプール清掃を実施してもらうおうと、教育長に直訴。教頭会でEMについて説明し、EM活性液づくりの工程表を自作し、環境教育として子どもたちに取り組んでもらえるよう働きかけた。結果、8校で子どもたちがEM活性液を自分たちで投入した。また、私が主宰する精神障がい者通所リハビリ施設「かたつむり工房」では、EM処理した土で花栽培を実施。1万鉢を小中学校をはじめとする公共施設に寄贈した。プール清掃に関して全校に呼びかけはしたが、自分たちが充分対応しきれなかったので、今後は1校1校丁寧に訪問し、信頼関係を築くことを大切にしたい。
比嘉照夫教授講評
この施設は、高齢化社会をいかに楽しく生きるかのノウハウが無限に生まれるようになっており、施設を通した地域のコミュニケーションは心と心を繋ぐ役割を果たしている。さらに、この経験が地域の小中学校のプール清掃活動に広がり、その結果が学校の環境学習や諸処の行事に生かされる仕組みをつくり上げている。

「児童・生徒が主体的に取り組む環境教育」
善玉菌を増やす会代表 青木純郎(群馬県)



EMを活用して楽々プール清掃を実施
県環境学習サポーターとして県内の各学校に講師として訪問している。平成18年から講師を務める高崎市北小学校では、「善玉菌を増やす会」のメンバーと子どもたちともに水の汚れを調べるというテーマで、米のとぎ汁EM発酵液を使ったプール清掃に取り組んだ。2つのプールで投入未投入に分け、水質と清掃時間の違いを体感してもらった。さらに、EM団子づくりも実施し地域の川に投入する活動に発展。地域住民を巻き込んでの活動となった。蘇生型の環境づくりは温暖化にストップをかけ、地球を癒すことになる。それにはEM技術のフル活用が必要。県内各学校・地域にEMを普及させたい。
比嘉照夫教授講評
真の意味での解決法を具体的に提案し、定年後の人生をより楽しく大きく社会貢献できるようになった模範例と言える。関係者が楽しく納得し行動できるように配慮し、県や公的団体との協力もより効果的に活かしており、EMによる楽しみや喜びを創造するという本当のEM活動とも言えるもの。

「3分野でEMを広める~生ごみリサイクルから環境浄化まで~」
EM普及活動研究会代表 吉田賢治(神奈川県)



畑土を使って排水路に投入するEM団子をつくる
研究会は川崎市の助成制度に応募し、平成18年から助成団体として活動をスタート。1年目は、生ごみリサイクル活動を広めるべく、定期的に講習会を実施。3年で計15回開催し、EM実践者が増えている。2年目は、悪臭除去の取り組みとして、教育委員会に働きかけ、市内小中学校25校でトイレの悪臭除去実験を行った。その中の5校でプール清掃活動へと発展した。3年目は、市と共同しての排水路浄化実験を行った。EM活性液とEM団子を投入し、ヘドロ臭が消え生態系も豊かになった。この結果に市も関心を示し、次の水質浄化の取り組みへと発展するようになった。
比嘉照夫教授講評
地域を少しでも良くしたい、コミュニケーションを盛んにし地域の活性化を図りたいという人々を巡り会わせたのはEM技術だと言える。河川浄化の方法に対し、良質のEM活性液を短期にしかも大量に生産できるようになったことは、これからの河川浄化のボランティアに対し、大きな朗報であり、地域全体のEM化を容易にする優れた事例と言える。この方法だと行政も納得させられる。

「地域に拡げる生ごみの堆肥化による野菜づくり」
EMネットワーク小畔会長 原嶋昇治(埼玉県)



会員同士で菜園巡りをし、勉強会を行っている
私は、飲食店の生ごみを回収・堆肥化し7aの畑で野菜づくりをしている。また、EMネットワーク小畔を立ち上げ、会員たちと菜園巡りや野菜販売、小学校での落ち葉堆肥を活用した野菜づくり支援などを行い、堆肥化活動をグループ活動へと広げた。さらに、行政と協働で環境問題に取り組むかわごえ環境ネットにも参画。環境保全・資源化グループのリーダーとして生ごみ堆肥化活動の推進に尽力している。行政との協働活動を推進できるよう、社会情勢にマッチした施策を打ち出し、多くの仲間の賛同と力を得る必要があると思っている。
比嘉照夫教授講評
生ごみや有機物の利用は、EMの密度を高めればどのような方法でも良く、有機物を直接土に入れて、EM活性液の原液を多くかけたり、ドラム缶などの容器で液肥にする方法があるが、いずれもEMを空気や水のごとく使うことがポイント

「EMで安心・安全・美味楽々環境保全型農業」
埼玉県認定エコファーマー 野村耕司(埼玉県)



野菜の出荷先は地域の直売所。野菜は午前中には売り切れることが多い
私は、自身がアトピーだったことから無農薬無化学肥料のEM栽培を行うようになった。現在、約60aで年間約30品目の露地野菜を栽培。自作のEM活性装置を活用し、作付け前にEM活性液と米ヌカ、EMボカシをたっぷり使い、しっかりと土づくりをしている。トウモロコシの病害虫(アワノメイガ)予防として、雄花が出てすぐの時期に、米ヌカだけのEMボカシをパラパラと葉にかかるように散布する、ホウレンソウへの追肥はパラパラではなくバサバサまく、サトイモの下にクウシンサイをつくり草除けにするなどの様々な工夫をしている。
比嘉照夫教授講評
アワノメイガ対策は、ボカシの誘引効果で、ハワイでは様々な分野等で応用されているが、日本では初の事例。未来型の楽々農業も射程距離に入っている楽しい成果であり、EM技術は活用の仕方次第で、誰でも偉大なパイオニアになれる。これはその典型的な事例と言える。

「EM活用による地域に根ざした環境活動と福祉作業所運営」
白井市福祉作業所所長 渡邉恵(千葉県)



地元小学生と共同してEM団子を投入
私たちの作業所のメンバーは、通所する17人と職員5人。自分たちもボランティアをする側になることも必要と考え、EMによる環境浄化活動や地域の公園清掃などの美化活動にも取り組んでいる。地元ボランティア団体の協力で、小学生との協働事業が実現。行政と地域と連携した取り組みへと発展し、福祉教育の場となっている。今後は、自主財源の確保のため、市内で生ごみ堆肥化の取り組みやEM活性液の良さを分かってもらえる人が増えるよう、さらに啓蒙活動に勤しみたい。
比嘉照夫教授講評
ボランティアをされる側から、ボランティアをする側になるという本質的な発想の転換がすべての原点となっている。良質のEM活性液をつくることに徹しているので効果は抜群で、多くの人々をすぐに納得させ、協力者にする仕組みが出来上がっており、社会にとって必要不可欠な福祉施設に進化しつつある。

(2009年2月16日)

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