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次世代のためキレイな環境を
「第14回全国EM技術交流会・中部大会」開催



会場となったあいち健康プラザ


ユーモアを交えながら、日本の食文化であるご飯食の大切さを話した保田教授


EM技術の最新情報を話す比嘉教授


熱心に話を聞く参加者
「きれいな地球を子どもと孫に」をテーマに、第14回全国EM技術交流会中部大会(主催:同実行委員会)が3月15日、愛知県あいち健康プラザで行われ、全国各地から約1000人が参集した。この大会は、これまで計13回にわたって積み上げてきた自然農法・EM技術交流会の実績を踏まえ、より地域に密着したものにしようと、全国EM技術交流会・中部大会として開催された。

大会オーブニングでは、青少年で構成される南知多町和太鼓グループこころ会が力強い演奏を披露し、藤川幹生同大会実行委員長が「次世代に継承すべき環境を保全し、安全な食を提供する、農業のあり方を身近なところから見直して活動する必要がある」と挨拶した。

続いて、保田茂神戸大学名誉教授が「みんなで考えよう日本の食べ物の未来」と題し講演。日本の人口構成が逆ピラミッド型になりつつあり、農業従事者も60~70歳代に集中し、食料自給率が先進国で最低水準の40%しかないと説明した上で、「20年後には食べ物を失う可能性がある。自国の食文化を大事にしなかったことが原因」と指摘。「次世代のために良質で安全な食べ物をつくり、キレイな環境を取り戻そう」と呼びかけ、「ご飯や野菜を中心とした食生活をしよう」と総括した。

また、岐阜・愛知・静岡の3県のNPOや市民塾、特別養護老人ホームの代表らから、「生ごみリサイクル」「海・川の浄化」「農園づくりで食育」についての事例発表(要旨下記)があり、最後に比嘉照夫琉球大学名誉教授が登壇。3事例とも地域になくてはならない大きな取り組みになっていると講評し、「EMを使う活動を行うと喜びや楽しみを見つけることができ、さらにそれらをつくることができる」と持論を展開した。また、自ら実践する不耕起栽培のバナナ・野菜栽培の様子をスライドで説明。その素晴らしい作物の出来映えに、参加者から歓声が沸き起こった。

さらに、大会終了後に行われた懇親会では、自然農法・EM栽培の食材を使った料理が振る舞われた。参加者は舌鼓を打ち、互いに実践状況を報告し合うなど情報交換を行ったり親睦を深めたりした。なお、来年度の本大会は熊本県で開催される予定。

 
事例発表

「生ごみ回収からスタートした地域ぐるみの活動」
NPO法人ピープルズコミュニティ副理事長 浅野かつ代(岐阜県)



月1回「イオン環境デー」にて生ごみ堆肥で栽培した野菜を配布。啓蒙活動にも取り組んでいる
輪之内町婦人会のメンバーがごみ焼却場の現状を見て「町内の生ごみを土に返そう」と一念発起。県から紹介された生ごみリサイクル活動の先駆者である「環境浄化を進める会岐阜」の藤川さんに指導を受け、NPOを立ち上げ本格的に活動を展開。町の協力や自分たちも地道に出前講座を実施したこともあり、町内1226世帯(約50%)が生ごみ処理を行うようになった。年2回地区ごとにEMボカシ作成を行うなど町民を巻き込んだ取り組みとなっており、町から資源回収場のエコドーム(生ごみ堆肥化機械設置場所)や有機野菜栽培をする貸し農園の管理運営を委託され、その活動が広く町民に知れ渡っている。昨年には環境省の地域環境保全功労者に選ばれ、さらなる活動の弾みになっている。

「よみがえれ伊勢湾・三河湾」
知多の自然を良くする会(湾・ワン・市民塾)代表 竹内睦冶(愛知県)



老若男女が協力してEM団子を河川に投入
私たちの会は、知多半島の3市4町にある23のボランティア団体が連携し発足した湾・ワン・市民塾。「未来の子どもたちのために自分たちが汚した伊勢湾・三河湾をキレイにして残そう」と、情報交換し互いに刺激し合い活動している。その中の武豊エコクラブでは、地元のどぶ川化した堀川の浄化に取り組み、アユが遡上したという成果があり、新聞報道され近隣から問い合わせが殺到した。EMアイランド篠島では、島民、行政、事業所などが一体となり、EM活性液を活用し、海や浄化槽の浄化に取り組んでいる。常滑EMクラブでは、月1回1tEM活性液を海岸に放流。EMの理解者の輪を広げるため講習会を実施している。今後は、グループ間の連携強化のみならず他地域との交流拡大を進めていく。

「E(笑顔で)M(みんな)と共に農園づくり」
特別養護老人ホームあおい荘生活相談員 濱浦学(静岡県)



地元中学生といっしょに収穫を楽しむ利用者たち
事業所の地域貢献活動の1つとして、利用者の給食から出る生ごみの堆肥化に取り組み、500坪の農園で活用している。利用者の園芸療法としての利用だけではなく、地域住民や実習生、園児などにも解放し、共同で土づくりから収穫まで行い、施設内で世代を超えた交流ができるようになった。また、給食から出る米のとぎ汁を発酵液にし、施設内でのトイレ掃除に使用している。さらに、地元ボランティア団体に協力してもらい、その発酵液を地域の学校のプール清掃のために提供している。今後これらのEM活動をより地域に広げ発信し、地域貢献と環境問題の取り組みの強化をめざす。

(2009年3月19日)

当日の資料に使われた事例集「全国EM技術交流会事例集2009」
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