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妙子さんの花づくり365日
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第四回
種から育てる丈夫な苗


人間が食べ物から栄養を取り込むのと同じように、植物が丈夫に育つには肥料が欠かせません。肥料の3大要素は、チッ素(葉の栄養)、リン酸(花と実の栄養)、カリ(根の栄養)。ところが、妙子さんの場合は、元肥や追肥に化学肥料などは使っていません。
妙子さんのように、EM生ごみ土や米のとぎ汁EM発酵液で、次々に美しい花が育っているのは、従来の園芸学では、考えられないことかもしれません。それは、EM生ごみ土などに、すべての栄養素がバランスよく含まれていることと、有用微生物がつくり出す抗酸化物質のお陰でしょう。
“人間がいただいた後の食べ残し・生ごみが、EMで新たな命を宿し、花が育つ糧となっていく。その花を見た人が癒される”まさにエネルギーが良い方向に循環しています。

さて、今回は種から育てる上で欠かせない作業で、最も大切な植え広げからポット上げ、定植までを紹介します。家庭で種から育てる場合、何回も移植しますが、栄養分 たっぷりの土を使い、同じ環境の中なので、買ってきた苗を移植するよりストレスは少なく、夏の暑さや冬の寒さ、風や雨に耐えてのびのびと育ちます。

第2回では、「省スペースで効率的にできる種まきから定植まで」を紹介しましたが、ここでは、種まき後の作業(植え広げ、ポット上げ、定植)について詳しく解説していきます。(第2回をご覧になる方はコチラから)


植え広げ
植え広げとは、ピートパンなど小さな容器に密集して生えた発芽苗や挿し芽して発根した苗を、育苗箱などに広い間隔で移植することです。この作業は、良い苗をつくる上でとても大切なことです。1本1本の苗に十分に日が当たるようにすることと、新しい丈夫な根を十分に張らせることが目的です。
植え広げを行うタイミングは、ピートパンで本葉が2〜3枚ころが最適です。
ピートパンから根が切れないように取り上げ、育苗箱に5cm間隔で植え、米のとぎ汁EM発酵液100倍希釈液で水やりを行う。
※移植することで根に刺激を与えると、根張りがさらに良くなる。
5月6日に種まきしたジニア
5月6日に種まきしたジニア

ポット上げ
ポット上げを行うタイミングは、育苗箱や育苗トレイで本葉が5〜6枚ころが最適です。
〔1〕育苗箱や育苗トレイから、苗を取り出し、苗が沈まない程度に土を入れる。
土づくりについてはコチラ

 

※写真はペチュニア
〔2〕苗を置き、そのまわりに土を入れる。この時、苗と土の間に隙間ができないように。
〔3〕根元をギュッと押し、苗を固定させる。
〔4〕水をたっぷりあげる。水が苗と土の接着剤になる。

定植
ポット上げから約2週間後を目安に、新芽が出て、葉の色が良くなり、土が見えなくなるくらいこんもりしてきたら定植します。
〔1〕土に水をたっぷり含ませる。(土づくりについてはコチラ)

ポイント
●大鉢に植えるときは、下に発砲スチロールを入れる。
  土が少なくてすみ、重くならないので移動に便利。

※写真はペチュニア
〔2〕苗の表土と鉢の表土の高さを合わせ、苗の大きさに合わせた穴に植えつける。ポットから抜く時は、根を痛めないように気をつける。

ポイント
●ポットから抜いた時に、その苗の根が明らかに回ってしまっている
  場合は、多少崩しても良い。
●こんもりさせたいときには、斜めに植え込む。

〔3〕鉢の底の穴から出るくらいに水をたっぷりあげる。


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