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EM重力子農法によるリンゴ園の水害対策

昨年(2019年10月13日)の台風19号の大水害から1年余、長野県の千曲川の決壊による被害は想定をはるかに超えるものとなってしまいました。特に、水没したリンゴ園は、元に戻るには2〜3年はかかるというのが常識です。今年の熊本南部の大洪水はもとより、異常気象による水害が多発しています。

このような現象は、今後も続くと予測されますが、従来の技術では限界があり、異なった視点からの根本的な対策が求められています。

先ずは、EM重力子農法の威力をご覧ください。

この奇蹟のリンゴは、(株)EM生活を中心とした地球環境共生ネットワーク(Uネット)等のボランティアの成果です。極めて重要な情報ですので、EM生活の岩瀬氏の報告をそのまま紹介します。この方法は、すべての果樹に応用することができますので、災害の発生が懸念される地域はもとより、完全無農薬、無化学肥料の真の自然農法も可能となります。



水害後の様子をまとめた動画はこちらから▼




(株)EM生活 長野県岩井園での活動報告 

【 長野県上高井郡小布施町 岩井園について 】
経営面積3ha/内りんご 1.5ha
農薬使用慣行基準通り。生育結果に応じて使用。
減農薬に努めている
EM導入年数10年以上。
10aにEM活性液100L、ボカシ100kg、セラミックス5kgを毎年施用。


◆りんごに重力子農業を実践
2018年より塩、炭、EM活性液のみ。
肥料やボカシ、堆肥使用せず、りんごを取り巻く気候等、栽培環境の変化が大きいため、新しい重力子農業に積極的に取り組む。
実施面積結 果
2018年0.5ha収穫量が増加。
2019年 1ha災害水没前までは過去最高の出来。
畑に残された水没していないりんごを食べてさらに確信。
2020年1.5ha千曲川決壊被災後、りんご全面に積取り組む。


◆EM使用量と方法(1.5ha 300本に対して)
EM活性液土壌散布量15トンを施用。
塩2トン、EMグラビトロン炭 1トン、EM活性液 300Lにて混合資材を作成して土壌散布。
EMグラビトロン炭 2トン、株元1本あたり7〜8kg散布。
ブラコン2000個 株元4カ所、樹冠4カ所に設置。
結界増設20m毎に結界ペットボトルを設置。ロープは樹木より高い位置に張る。
(※現在はロープを張らない方法も開発されています)


◆千曲川決壊被害状況
農地全面積の果樹及び出荷場1階部分は完全に水没。
決壊後5日目
決壊後5日目
決壊後5日目
すべて決壊後5日目のようす
決壊後5日目


◆災害復興支援活動
EM生活全社対応として実施。
3haの畑のうち、被害が大きかったりんご畑1.5haすべてにEM重力子農業技術を応用した。

【ご協力】
・長野Uネット諏訪様よりEM活性液
・山崎様よりEM活性液、竹炭、水草堆肥
・緑の会様よりEMボカシ
・近隣Uネット会員金子様宅を拠点とした
・(株)EM生活職員のべ20名参加

10月塩EM活性液 3000L土壌散布、ゴミ撤去作業
・塩EM活性液 2000Lを設置
・EM活性液ペットボトル 500ml×700本
・EM1、糖蜜、セラミックス、EM WATER配置
・一般的な災害復興グッズ
・配布用簡易災害マニュアル
11月塩EM活性液 3900L土壌散布
ゴミ撤去、りんご落とし作業

塩EM活性液 2000Lを設置
12月EM活性液100倍希釈液を樹木に散布3回
樹木に付着し泥や油を洗い流す
竹炭を油が流入した畑の株元に置いた
EMボカシ全面散布
復興支援活動10月
10月 復興支援活動
ゴミ撤去10月
10月 ゴミ撤去
EM活性液散布10月
10月 EM活性液散布
EM活性液散布11月 りんご落とした後散布
11月 EM活性液散布 りんごを落とした後に散布

◆2020年収穫に向けての整備
コロナ最中でもEM生活社の職員を中心に復興支援業務にあたる
被害が大きいりんご1.5haにEM重力子農業技術を応用した。

【ご協力】
岩手コンポスト様、EM研究機構様よりEMグラビトロン炭

4月塩炭EM混合資材作成と散布、EMグラビトロン炭株元散布
EMグラビトロン炭散布場所に4カ所、樹冠4カ所にブラコン埋設
結界の修正と増設、重ね効果を高める点滴の設置
5月塩炭EM混合資材作成と散布、EMグラビトロン炭株元散布
ゴミ撤去、りんご落とし作業
6月EM活性液2000L 土壌散布
ゴミ撤去、りんご落とし作業
7月EM活性液2000L 土壌散布
8月EM活性液2000L土 壌散布
9月EM活性液、EM・3S 500倍混合希釈液に
EM・X GOLDを混ぜ葉面散布×1回
結界設置後、訪問時毎回メンテナンスを行う。(計12回)

<メンテナンス内容>
・結界の点の線が切れていないか
・結界ボトルにEM・X GOLDスプレー
・重ね効果高める点滴にEMwater補充
全体を通して、EM讃詞と、協力してくださった方への感謝を持って作業にあたることを特に意識して行った。

塩炭EM混合資材作成
塩炭EM混合資材作成
塩炭EM混合資材作成

グラビトロン 炭小分け1コンテナりんご樹木2本分
EMグラビトロン炭小分け1コンテナりんご樹木2本分
株元散布
株元散布
結界ペットボトル 定期的なEM・XGOLDスプレー
結界ペットボトル 定期的なEM・X GOLDスプレー
重ね効果用 点滴
重ね効果用 点滴

◆2020年収穫時の岩井園のようす
<生産者様からのコメント>
重力子農業導入初年度の2018年から結果が良かったが、2020年は近隣の農家よりも摘果が追い付かないほど果実がついた。近隣農家と比較して中性品種の紅玉、シナノスイート、秋映どれをとっても果実の張り、色付き、味、収穫量も過去最高。
主力の晩性品種フジも、畑全体で色付きが早く均一。出荷が早くなりそう。
重力子農業に取り組む前は、色付きが均一でなかったため収穫適期の判断が難しく、シーズン最後には過熟で商品にならなかったことが多かったが、今年はロスなく出荷できそう。
2020年10月

2020年10月

2020年10月 2020年10月



次は沖縄で起こっているEM情報です。

4月に新型コロナ対策として沖縄の高圧線を通し、機能しているEMグラビトロン結界を大幅に強化しました。特に植物の生長では、様々なウイルス抑制効果が現れています。また、閉鎖空間ではEM活性液をスプレーし、EM生活に徹することで体調管理に気をつけることが重要です。さらに、冬には加湿器に300〜500倍に薄めたEM・X GOLDを入れ、快適な空間作りを実践してください。

(2020年11月9日)




PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年(令和4年)春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章した。

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