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海水活性液と塩の多目的活用

EMの活性液を作る場合、海水を使用するが、海水に等しい塩分(3〜3.5%)を加えると、極めて望ましい活性液を作ることが出来ます。この液は、雑菌が完全に抑えられるので、密封保存すれば1年経過しても劣化することはありません。したがって、二次活性液の種菌として安定的に使うことができます。

このような良質の活性液を種菌として、海水を使って増やせば、理論的には長期の繰返し継代的活用も可能ですが、菌相のバランスを取るためには、1,000分の1〜2,000分の1くらいの原液の添加と、スーパーセラCを5,000〜10,000分の1を加える必要があります。

海水が自由に取れない所で大量の活性液を作る場合、それに見合う塩分の3〜3.5%というのはかなりの量になります。二次活性液を長期(2〜3ヶ月)におかない場合は、塩分を1%くらいまで下げることができますので、早めに使う場合は、塩分の量を減らしてもかまいません。

このようにして作った、塩入り活性液は、病害虫対策用には50倍、週に1回程度の葉面散布で十分な予防効果がありますが、病害虫が発生した場合は、スーパーセラCを1,000〜2,000倍添加の50倍液を、2〜3日に1回散布します。

塩害の心配はないのかという質問が度々寄せられますが、正しく使った人からは、クレームは1件もなく、感謝の報告が多数寄せられています。土壌に施用する場合も、週1回、降雨後の土が十分に湿っている場合は50倍で、乾燥気味の場合は100〜200倍にして施用します。水やり(潅水)に常時使用する場合は、1,000〜2,000倍を目安に施用します。

塩分を添加する理由はいろいろありますが、先ずは雑菌を抑え、良質の活性液を作るという点にあります。次は、葉面散布の際に、展着剤的な効果があります。また、塩分のイオンが植物に対し、効率良くエネルギーを運んでくれますので、光合成の効率が更に高まりますし、葉面からの微量要素(塩分に含まれている)の吸収も促進します。

土壌に施用した場合も、土壌中の様々な電気や磁気等の抵抗を整流しますので、土壌の硬化防止に役立つほかに、その塩分が、すでに述べたように、時間の経過とともに、EMによって肥料に転換されます。この効果を高めるためには、有機物の施用によって、EMの密度が高まるように管理すると同時に、炭(燻炭等)の併用や、炭とスーパーセラC (炭20〜30%、スーパーセラC 1%)入りのEMダンゴを1〜2m間隔で、30〜50cm下に埋める方法をとると、土壌は年々肥沃になっていきます。

その上に、海水で作ったEM活性液500ccに炭10g、スーパーセラC 10g、EMX GOLD 1ccを加えたものに3Vのリチウムイオン電池(100円ショップで入手可)を2枚重ねて6Vになるようにし、水分が入らないようにビニール等で密閉状にテーピングしたものを、結界の波動源として活用すれば万全となります。

ポイントは、下図とその説明の通りですが、EMの効果は、共振、共鳴的に増幅されますので、空気や水の如くEMを活用すれば、結界の効果は倍加します。

塩の多目的活用

EMを施用し続けると、土壌の塩分が肥料に転換されることは本誌でも毎々書き、海水のEM活性液を植付けの1週間前に原液のまま表面が湿るように撒けば、その後の雑草抑制効果があることも明らかにしてきました。

これまでの試験では、塩分が肥料に変わり始めるのが20日〜30日後ですので、追肥的効果と塩分による除草効果やカタツムリ、ナメクジ等を含めた土壌病害虫対策が可能な多目的活用法が明確となってきました。

自然塩に類する粗塩は、25Kg1500円で入手できるようになっています。この粗塩を植付け準備の終わった畝の全面に、1u当り50〜100g散布します。苗を植える場合は、表面の塩を除いて、ただちに定植しても構いませんが、種子をまく場合は、1週間後にEMの500〜1,000倍液で十分に塩分を溶かした(1u当り3L)後、または、降雨で塩分が溶けた後に播種します。

また、植え付け後に除草対策を行う場合は、作物に触れないように、畝の間に塩を撒きますが、その後、念のために葉にかかった塩分を、500〜1,000倍のEM活性液を軽く散布します。


1.株間に塩を撒いて軽く敷草をする


2.雑草はほとんど生えず、後半の生長が早くなる


3.横からの様子。こんなに楽に作ったのは初めてです


左のリーフレタスは、定植後に塩を撒いて雑草を抑え、後半に追肥効果が顕著になった例です。NaClを主とする塩は、水に完全に溶けますので害が出そうな状態になれば、EM活性液を500〜1,000倍にして十分に湿るくらい施用すれば(1u当り3〜5L)、塩害は全く発生することはありません。

このように塩を上手に使うと、雑草の防除、カタツムリやナメクジも減少し、いつの間にかいなくなり、土壌病害虫対策がパーフェクトになります。太陽熱消毒に1,000u当り50Kgの塩を撒き、EM活性液を500〜1,000L併用すると完璧と言えるレベルに達します。

結果的に雑草の量が大幅に減りますし、草も抜きやすくなり、EMの相乗効果で、土も柔らかくなり、パラパラとなってきますし、その後は、必要に応じて、塩の加減を変えるようにします。

水田の場合は、田植後、苗が十分に活着すると、水を完全に落し、海水EM活性液を十分に湿らせた後に、乾燥させた米ヌカを10a当り30〜50Kgと塩を30〜50Kg混和したものを散布します。その後、4〜5日おいてから水を入れると、最上級の除草効果が得られ、収量、品質が大幅にアップします。先ずは10a程度の小さい規模からチャレンジしてみて下さい。

海水が自在に取れるところは、10a当り3〜5トンの海水を、植え付け1週間くらい前に散布します。その後、植え付け直前に、500〜1,000倍の活性液を十分に施用し、塩分を溶かします。この方法によって、施肥と万全なる土壌病害虫対策と防草効果を達成することができます。要は効果がなければ、量を増やし、塩害の心配があれば、水を十分にかけて塩分をうすめるという常識的な対応を行います。


  • 波動源のペットボトルは、50cmくらいの高さにしばりつけ、10〜20年くらいもつ丈夫な繊維で作られたヒモ(ミニロープ 径2〜5mm)を使います。
  • 支柱の最上部にも結界線を張って、波動源に連結します。
  • 結界線からミニロープを引いて、作物の上か畝の中央にセットする。
  • 鳥の害を防ぐ場合は、最上部に1.5〜3m間隔で、十字状に結界線を張ります。
  • 波動源のペットボトルは500u以下の場合は、1個で十分ですが、面積が1,000uくらいになると、対角にもセットしますが、それ以上になると四隅にセットします。
  • 広域の鳥獣対策の場合は、50〜100m間隔で波動源をセットします。
  • 波動源は、多いほど効果は高くなります。セットしても効果がない場合は、使用した活性液の質の低下、または波動源の絶対数の不足が原因です。
  • 果樹の場合は、1〜1.5mくらいの高さに波動源を1樹に1本セットし、すべてミニロープで連結します。
  • 畑の横に電柱があり、特に支障がない場合は、本誌第100回で説明したように、線(ミニロープ)で潜在電圧を誘導できれば、更に効果的です。

(2016年7月8日)

PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。名桜大学国際EM技術センター所長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)など。

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