新・夢に生きる | 比嘉照夫

第179回 EMによる多収高品質の米づくり

宮城県の平野さんから、米の食味コンクールについての嬉しいニュースが届きました。

平野さんはUネット理事・執行委員であり、栗原市を中心にユニバーサルビレッジモデル事業を推進しています。
彼のEM活動の原動力は、ラムサール条約に指定されている栗原市の伊豆沼の汚染問題を完全に解決し、伊豆沼そのものをEM増殖基地として機能させたことです。その結果、下流域の水質浄化源になったばかりでなく、かつてない程のハスの楽園になり、多様な渡り鳥が飛来し、観光振興の目玉となっています。この経験が東日本大震災の被災地の衛生問題の解決と、放射能汚染対策にも十分に生かされたのです。

<平野さんの過去の活動についてはこちら>
【EM菌で土も人も元気にする】NPO法人 地球環境保全ネットワーク 代表 平野勝洋さん|宮城県栗原市|伊豆沼|まちナビチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=WDlAAmssK5Y

【 宮城県 | 地球環境共生ネットワーク 】
http://www.unet.or.jp/topic?id=3

現在、平野さんが実現を目指している事業は、<水産加工廃棄物を活用した持続可能な「循環型農業」のモデルづくり>として、【第1回 正木一郎記念ユニバーサルビレッジ・EM国際会議】で報告されました。その発表の大筋は、栗原市を健康的な生活ができる幸福度の高い地域にするため、水産加工場から排出される廃棄物をEMでたい肥化し、それを活用した循環型の地域農業を実現させる、というものでした。
以下に紹介する三浦さんの成果もその事業内容の一環であり、栗原市全体もユニバーサルビレッジにする目的で大きな夢を現実化し始めています。

改めて述べるまでもなく、EM栽培の米は抗酸化レベルが極めて高く、免疫ビタミンであるLPS(リポポリサッカライド。糖脂質のこと)の含量も特別に高く、自給自足の基本となる力を持っています。以下は平野さんからの情報です。

栗原市志波姫の三浦信夫さんが、JA新みやぎによる米の食味コンクール(ひとめぼれの部)において最優秀賞に輝き、栗原市佐藤智市長さんから賞状を受け取りました。
三浦信夫さんは11年前からEM活性液を田んぼに入れていました、有機入EM発酵肥料コスモグリーンとEMグラビトロン炭も入れました、三浦さんの稲作の熱意が実りました。
本当におめでとうございます。10a当たりの収量は9俵でした。これまでやって来たEM活動と稲作が間違いないことが証明されました。


田植えするときに、例年の半分に近い苗箱で田植えをしました。今年は昨年に比べ、田植えの経費も減ったことになりますが、収量は増加しました。
震災当時、行政から放射能汚染対策としてカリウムを活用するよう指導があったそうですが、三浦さんは安心安全の米作りにこだわってきましたので、今回の受賞で更なる自信を付けました。


その後の沖縄の鳥たちと植物

様々な迷鳥の情報が寄せられるようになっています。豊岡から直接飛来したと思われるコウノトリの情報もありました。

沖縄のEMグラビトロン結界が年々増強され、植物ウイルスは着実に不活化しています。不思議なパパイヤは、その証拠であり、豊作のドングリは、台風の被害が殆どなくなった結果です。

粟国でヘラサギ確認(沖縄タイムス社 提供)
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クロツラヘラサギ冬支度 宮古に7羽(沖縄タイムス社 提供)
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不思議パパイヤ 枝々の実たわわ(沖縄タイムス社 提供)
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古我知の田んぼ ヒシクイ餌探し(沖縄タイムス社 提供)
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深まる秋 どんぐり熟す 名護大川の山(沖縄タイムス社 提供)
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<PROFILE>
ひが・てるお / 1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年~平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。2022年、春の勲章・褒章において、瑞宝中綬章を受章。