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※ 前方の山々は自宅付近から見る那須連山

第4回 EM柴田農園直伝!雑草を使った土づくり
〜わたしは変人!あなたも変わり者になりませんか!!

栃木県にも待望の春がやって来ました。
いよいよEM柴田農園も作業開始です。

ところで、私の農園に来る方からこんな質問をされることが多くあります。
「虫が発生した時や病気になったときの対処はどうされていますか?」
この質問は化学肥料や化学農薬を使った農法の考え方で、病害虫対策として農薬を使う対症療法のことです。
農薬を使わない私の農園では、考え方が違います。病気にならないように、虫が付かないようにするにはどうしたら良いか‥を突き詰めていくと、畑の環境を良くすれば植物が健康に育ち、健康な植物には虫が付かないということが分かってきました。それがEMを使った土づくりなんです。


雑草が生えるのが待ち遠しい!

では、私が行う土づくりの基本を紹介しましょう。
私の農園ではもちろん化学肥料を使いませんし、さらに牛糞や鶏糞などの動物性肥料も入れません。雑草や米ヌカ、EMボカシを中心に土づくりをしていきます。
私の畑では、その雑草もEMで育ててしまいます。
実は、栃木県北部は福島第1原発事故の影響で今でも土壌の中には放射能が残っているのです。ですから、畑に入れる雑草も、EM栽培なんですよ。(写真@)

トラック草
写真@

それでは手順を説明します。
まず、写真Aのように雑草を敷き詰めます。

写真のように雑草を敷き詰めます。
写真A

その後、米ヌカまたはEMボカシを1u当たり200g〜500gくらい撒きます。
そして、10〜50倍に希釈したEM活性液をたっぷりと散布します。先ほども触れましたが、栃木県北部は放射能の影響がまだ残っていますので、放射能低減のために比較的濃いめのEMを散布しています。土づくりの場合は、作物を植えていないので濃いEMでも大丈夫です。(濃ければ良いというワケではありませんが)
土の中にしみこむまでたっぷり散布します。特にハウスの中は乾燥気味なので、表面が湿っただけでは効果はありません。そもそもEMは土壌改良資材なので、EMを散布することは土づくりにおいてとても重要です。

次に、除草シートで全面を覆います。(写真B)

除草シートで全面を覆います。写真B

農業用の黒マルチは使い捨てなので、私は繰り返し使える除草シートを使っています。
その後も、土が乾燥しないように何回かEM活性液を散布します。
私の農園では、私の農園ではその都度除草シートをはがしてEM散布しますが、その度ごとに除草シートやマルチをはがすのが大変だと思う方は、あらかじめ灌水チューブを入れておくと効率が良いです。

季節にもよりますが、約1ヶ月で以下のような状態になります。(写真C)
苗でしたら、この状態で植えられます。

約1ヶ月で以下のような状態になります。
写真C

種をまく場合には、下の写真のように手作業で雑草の残渣を取り除き、レーキなどで平らにします。(写真D)
(「レーキ」はホームセンターなどで売っています。)

種をまく場合にはご覧のように手作業で雑草の残渣を取り除レーキなどで平らにします。 写真D


私は耕さない。EMさんが耕す!

ここまでの説明で、「いつ土を耕すのだろう?」と疑問に思われた方がいると思いますが、私の農園は耕しません。私が耕さなくとも、EMさんが耕してくれるんです。
EMさんに楽しく働いてもらうにはコツがあります。私たちが日課としている、食事をしたり、歯を磨いたりするのと同じように、EMさんと挨拶をかわしながら散布する、という共同作業を毎日行うことなんですね。

「効率よくEM散布するにはどうすれば良いですか」という質問も多くあります。
毎日ジョウロでは大変、という方のために、今回はEM愛好家さんが実施している方法と散水道具を紹介します。
家庭菜園でしたら、電気で動く水中ポンプが便利です。(写真E)

電気で動く水中ポンプが便利です。
写真E 水中ポンプ(中央)にホースをセットして

これは、大きなホームセンターのポンプ売り場で購入できます。
写真の水中ポンプの価格は13,000円でした。吐出し量は<1分間100リットル>と強力ですが、長いホースにつなげると水量が弱くなるので、あえて強力なポンプがお勧めです。

POFのように簡単にセットできて、短時間でEMを散布することができます。
写真F 希釈のためのタンクは大きめのごみ用バケツが便利

写真Fのように簡単にセットできて、短時間でEMを散布することができます。
このときEMを希釈するタンクは、大きめのごみ用バケツを応用します。安く購入出来て、持ち運びも手軽です。


写真G 接続金具(上)と電源スイッチ(下)

写真Gの接続金具は、第3回でもお伝えしましたが、ポンプ売り場や水道用品売り場で売っています。ポンプとホースはワンタッチで取り外せるワンタッチカップリングにすると片付けが便利です。
同じく写真Gの電源スイッチも必要です。こちらは電気売り場です。

私の畑には電源設備がないので、写真Hのエンジンポンプを使っています。小型でも消防散水車のように、かなり遠くまで飛び、短時間で散布ができます。EM散布の様子は、第3回の冒頭の写真をご覧ください。


写真H エンジンポンプ

写真Iのように軽トラックに500リットルのタンクを載せて、EM散布しています。散布するEM活性液の濃度は50倍希釈です。(500リットルの水に10リットルのEM活性液)


写真I

【 効率よくEM散布するコツ 】


写真J
◆ポイント.1
長いホースで散布すると、途中でホースが植物や辺りにあるものを巻き込んでしまい面倒なことになりかねません。そんなトラブルを避けるために、曲がり角に支柱を設置しておくとよいですよ。(写真J)

◆ポイント.2
雨の日にはEM散布がお薦めです。雨が希釈する役割を果たしてくれるので、水道代の節約を兼ねて効率よく散布できるからです。
極端な言い方をすれば、土砂降りの雨でしたら薄めずに濃いままのEM活性液を、手軽にジョウロなどで散布しても良いかもしれません。
雨合羽を着てEM散布していると、きっとご近所から「なんで雨の日に水を撒いているんだろう?」と雨の日に水を撒く"変な人"と思われるかもしれませんが、気にせずあなたも変わり者になりましょう!!

次回5月は、トマト栽培について詳しく説明します。
(6月20日栃木県矢板市でEM勉強会を開催します。詳細は次回5月公開の連載でお知らせします。)

(2021年4月27日)

【柴田さんへの質問はこちらから】→<Web Ecopure お問い合わせフォームへ>

<PROFILE>
50歳まで神奈川県で共働きをし、残業続きの忙しい日々を送っていた。定年退職まで共働きをしていればお金は貯まるし、何でも買える。 しかし健康は買えない。健康でいられたらお金は要らない。そういう思いから和明さんの父親の故郷、栃木県那須塩原市に移住して夫婦で農業を始める。健康維持のためEM生活実践中!

柴田和明(しばたかずあき)
会社退職後、約2年間栃木県農業大学校で農業を学び、その後トマト農家で1年間研修を受け就農。

柴田知子(しばたともこ)
会社退職後、東京農業大学(世田谷区)オープンキャンパスのカレッジ講座で野菜や果樹の育て方、スローフード、発酵などの講座を受講。EM柴田農園では、種まきから仮植、種取りなどの細やかな作業を担当。

Facebook:http://www.facebook.com/kazuaki.shibata.98


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