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最新のEM実践書
野本ちずこ著「微生物さんのパワーを引き出すのはあなた」

去る8月15日、表記の本が出版されました。終戦の日の8月15日には様々な思いが込められていますが、日本の再スタートの起点です。この本も様々なEM情報を乗り越えてEMの真髄である、量子力学の応用の入門書でもあり、「EM生活」に必要な基本情報が満載されています。

EMを知っている人にとっては「極めて有難い情報源」であり、個々人や社会のEM力の向上に必要不可欠な本です。また、初心者も興味のありそうな箇所からパラパラめくってもおもしろく、引き込まれてしまいます。

EMが広まり始めた初期の段階では、化学肥料や農薬の代替技術として、良質なEM活性液を作り、土壌を含め環境中の有用微生物を安定的に優占することから始まりました。このレベルは、従来の微生物学の応用の限界突破的世界を拓きましたが、様々な情報が集約されるに従い、その機能は、EMの持つ抗酸化力と非イオン化機能と、有害なエネルギーの無害化および有用化に及び、究極的には、放射能の消滅等を含む原子転換に及ぶことが明らかとなりました。

従って、EM技術は、量子力学による波動の応用に原点を有することが明確になり、この本の真骨頂は、素人にもその応用が日々楽しく実践できることであり、頂点は無限ということに尽きます。

ただ、この世界は、マジカルとかオカルトとして誤解される面もありますので、私が監修者として量子力学の応用に関する現実と心得を追補しました。この本は正に、「微生物さんのパワーを引き出すのはあなた」なのです。すなわち、EMは万能ですので、効果を出せなかった場合は使った人のレベル(EM力)が低いことを意味し、その現実を深く反省し、EMに責任を求めてはなりません。

私は常々、EMを上手に使いきれずに、EMに責任追及する人は悪い人と決めていますが、この本は、そのような人でも良い方向に導いてくれる力があります。この本の活用によって、皆さまのEM力が格段に向上することを期待しています。


沖縄で起こっているEM情報

20年以上も前の沖縄の海は、陸上からの汚染で死んだようになり、沿岸のサンゴは消えてしまい、海の汚染を報じる記事も目立つようになりました。2013年、琉球列島にEMグラビトロン結界バリアが出来て以来、海はもとより、沖縄の自然環境は急速に回復してきましたが、その前に注目すべき事実がありました。すなわち、EMが畜産や水処理に使われている地域の海がきれいになってきたことです。

一例として、「うるま市」の海中道路域のケースが挙げられます。この地域には、1991年以降、沖縄の下水処理において初めてEMを使った旧具志川図書館と、市役所や病院等があり、今現在も使い続けています。また、市全体でEMを積極的に活用する条例を作り、市民は日常的にEMを活用しています。

悪臭を放っていた地元の川はすべてきれいになり、時間とともに海のヘドロも消え、きれいで豊かになったのです。今では釣りのスポットになり、観光名所にもなっています。

他には、名護市の辺野古、大浦湾のサンゴ群落が回復したケースもあります。この地域は豚舎の排水が悪臭を放っており、大浦川沿いの人々の苦情を何度も聞かされたことがあります。その解決策を含め、1989年から養豚に対するEMの本格的な活用が始まりました。1年後には河川が浄化され、悪臭も消え、10年くらい経過した頃には大浦湾がきれいになりました。30年余経過した今日、沖縄本島で最もサンゴが豊かな地域として注目されています。


「都市隣接 命豊かな海=2020.9.30」<沖縄タイムス社 提供>

この地元紙に報道された港川地域も、20年前は港川に流れ込んだ汚染がひどく、サンゴの姿は貧弱で砂漠の様でした。港川には、西原町にある琉球大学内にあるダムを中心に、中城村、宜野湾市、浦添市からの汚染も流入し、沖縄で最も汚れた川となり、関係市町村は住民の苦情に困惑していました。

琉球大学のダムの水も琉球大学のトイレ用水に使っていましたが、上流地域に住宅地が発展し、その排水がダムに流れ込んで悪臭を放つようになりました。すると、トイレの中水も更に悪化し、臭気も最悪の状態となってしまいました。

私たちは数年前から、EMで浄化したい旨を大学当局に申込んでいましたが、反対する専門家がいるという理由で放置されたままでした。よくよく調べると、大学はそのダムの水を使っても良いが、管理権は市町村にあるということが分かりました。関係市町村に打診したところ、「川がきれいになるなら是非」ということになり、2001年7月からそのダムにEMの投入を始めたのです。

このことは、データを取る必要がありましたので、大学院の修士論文のテーマにし、お陰で3人の立派な修士論文が出来上がりました。EM投入2週間後にダムの悪臭は消え、1年後には川に面した家々の締め切った窓も開けられるようになったのです。夏はホタルの姿も見られ、河川流域の住民からの苦情も消え、関係市町村の担当者は胸をなで下ろしたのです。2年後には、港川の河口域は青く透き通るようになり、隠れた釣りの名所として多くの釣人に知られるようになりました。琉球大学の最悪なトイレ問題も解決し、今では中水利用の最良のモデルとなっています。

琉球大学のダム(千原池)の水質の変化。藻や濁りが無くなり、水が澄んでいる(『EM(有用微生物群)による 水質浄化に関する研究』より)

上流の住民による合併浄化槽へのEM活性液の投入協力のお陰もあり、琉球大学のダムは、EMの培養的な機能を果たし、投入を中止して15年余も経過しましたが、流域の再汚染は起こらず、先に紹介した沖縄タイムスの記事のようにサンゴが群生し、大々的に海が蘇ったのです。沖縄では多くの市町村がEMを積極的に使っており、きれいな海がどんどん広がっています。

(2020年10月16日)




PROFILE
ひが・てるお/1941年沖縄県生まれ。EMの開発者。琉球大学名誉教授。国際EM技術センター長。アジア・太平洋自然農業ネットワーク会長、(公財)自然農法国際研究開発センター評議員、(公財)日本花の会評議員、NPO法人地球環境・共生ネットワーク理事長、農水省・国土交通省提唱「全国花のまちづくりコンクール」審査委員長(平成3年〜平成28年)。著書に「新・地球を救う大変革」「地球を救う大変革①②③」「甦る未来」(サンマーク出版)、「EM医学革命」「新世紀EM環境革命」(綜合ユニコム)、「微生物の農業利用と環境保全」(農文協)、「愛と微生物のすべて」(ヒカルランド)、「シントロピーの法則」(地球環境共生ネットワーク)など。2019年8月に最新刊「日本の真髄」(文芸アカデミー)を上梓。

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