<特集>整流と結界

整流エネルギーが行き渡るまでのタイムラグを見とどける創意工夫を楽しむ小泉農園

神奈川県鎌倉市の野菜農家、小泉農園園主、小泉章です。
EMを使って有機無農薬栽培を20年以上続けている私の整流結界の張り方をご紹介します。

<目次>


●整流結界の効果を上げるための6つのポイント

まずは、整流結界の効果を上げるための基本的条件として、次の①~④を整えます。

1.畑の四隅に支柱を立て、縦、横にロープで結界線を張ります。畑は箱型に結界線で囲まれます。
小泉農園では、四隅の支柱の側に三カ所穴を掘り、それぞれの穴に整流炭、塩、活性液、結界ダンゴを埋設。結界団子に括りつけたロープ3本は支柱で束ねられ畑全体の整流効果をより強化する工夫をしています。

<小泉農園オリジナル 埋設結界の方法>
穴を掘り、EMダンゴを入れます。ロープと埋設結界の接点がずれるのを防ぐため、EMダンゴにはロープを結びつけています。

次に整流炭(2~5リットル)を入れます。

その上に塩(2~5リットル)。

最後にEM活性液(2~5リットル)を入れて、埋めます。

整流結界効果をより強化する工夫として、農園の四隅には、以上方法を三点に行っています。

2.塩とEM活性液を撒きます。
塩(10a当たり500~1000kg / 1㎡当たり500g~1kg)を撒いたその上に、EM活性液(10a当たり500~1000リットル / 1㎡当たり500cc~1リットル)を散布します。 塩散布とEM活性液はセットで施用し、雨などで十分に塩が溶けてから作付けることをおすすめします。降水量が少なく塩分が十分に溶け切らないと、塩害が起こりやすくなるからです。

3.十分な有機物を畑の表面に敷きます。
小泉農園では、敷地内の竹林の手入れでかき集めた笹の葉などをたっぷり敷いています。
畑に敷かれた有機物はEMの棲みかであり、食糧であり、生活の場です。地表の水分の蒸散を抑え、微生物が生きていくために必要な水分状態を保つ役割を担います。

4.水はけが悪い場所は、暗渠(あんきょ)、明渠(めいきょ)を施し、ぬかるまないようにします。
水はけが悪いぬかるみ状態の場所は、放置すると腐敗状態を招いて臭気が発生する場合もあります。まず、水はけがよくなる施工を行い、活性液、セラミックス、整流炭などのEM資材を連続して投入し、回復に努めます。

上記、①~④の基本条件を満たしたら、次の工程に進みます。

5.結界ボトルや結界団子、埋設結界を増設します。
これらを増設することにより、整流結界が十分に機能し、整流エネルギーが逃げない強力な箱になります。

以前の結界ボトルは、ボタン電池とネオジム磁石をビニールテープで巻いていました。
現在は、ネオジム磁石だけをビニールテープで巻きつけて結界の支柱に設置しておき、後から電池をつけています。電池は劣化しやすいので、時期が来たら電池だけを取り換えられるように、工夫しました。
また、ボタン電池を重ねて電圧を上げていたところを、9Vの角型電池に変えてみました。このほうが安全で効率が良いようです。

6.EM散布、EMかん水を繰り返して、重ね効果を引き出す。
基本的にかん水は毎回、活性液の50~100倍液で行います。病気や虫が発生する場所は、電子の流れが悪く酸化が起こっていると考えられるので、毎日EM活性液でかん水します。場合によっては5~10倍液、または原液など濃い目の濃度でかん水をして様子を見ます。 同時に根元には整流炭を撒き、生長点にはEMセラミックスを撒いて抗酸化の方向へと導きます。

以上が、小泉農園の結界の張り方です。

結界を組むことで機能する整流エネルギーは、生命あるものに対しては瞬間的にエネルギーが賦与されますが、物理的な機能向上に対しては、元の状態から機能を現す状態に変化するまでの時間”タイムラグ”が発生すると私は考えています。
これまでの試行錯誤から、整流のエネルギーが十分に行き渡る状態になっていないと、どんなに厳重に結界を張り巡らせても物理的変化が十分に機能する状態に至らず、思うような効果が現れないことあるようです。
「効果が現れる状態になるまでの時間」、「整流エネルギーが行き渡るまでの時間」、これこそが変化への途中に生じる”タイムラグ”だと思います。

小泉農園では、EM整流結界の効果を発揮させるために、ここにお伝えした①~⑥の条件を整えた上で、EMさんに感謝の気持ちを込めて、”畑や作物に意識を向けていく”ことを常々から実行しています。

●小泉農園流 整流炭づくり

①市販の無煙炭化器を使わず、一斗缶を解体し1枚の板状にしたものをリサイクルして代用しています。

②畑の一角に、すり鉢状の穴(直径約1.5m)を掘ります。

③開いた一斗缶を穴の内側の側面に張りめぐらせます。

④畑に設置した整流結界から誘引したナイロンテープの先端に2m程度の針金を結び、炭化場と連結させます。燃やすのは、敷地内の竹林の手入れも兼ねた竹材です。竹林の伐採をお手伝いいただいた方々へは、竹炭を差し上げています。

⑤塩入EM活性液で丁寧に消火すれば出来上がり。

(取材:2020年3月16日)

<2020年7月6日>