
今回は中南米のEM普及の拠点であるEARTH大学のあるコスタリカのEM活用ケースをご紹介します。
コスタリカでは、農業や環境問題に対してEMを活用することが当たり前となり、EMを軸に地域全体が循環的に回転し始めています。公的にも私的にも、EMはコスタリカにとって不可分の存在となっています。
コスタリカ発、EM堆肥で循環させる“香るコーヒーづくり”

香りを育てる高地のコーヒー農園

コスタリカの首都サンホセから北東へ約20km、高地の西盆地に位置するサンタルシア農園。この農園では、その豊かな自然環境の中、EMを活用して香り高いコーヒーを栽培しています。
Alliance for Coffee of Excellence(優良コーヒー同盟)が開催する、カップ・オブ・エクセレンス(その年に収穫されたコーヒーの中から最高品質のものに与えられる名誉ある称号)にも複数回選出されています。
- 所在地:Llano Bonito de Naranjo(サンホセ北東約20km)
- 標高:1,700〜1,800m
- 規模:約100ha
- 生産量:約300袋 / 年(目安)

残渣を資源に巡らせる、EMが支える畑の循環(堆肥・灌漑・葉面散布)
この地域は一年を通じて温暖で穏やかな気候のため、コーヒーの実が完熟するまで樹上に留めておくことが可能です。
農園では、コーヒーの葉や果実、茎などの残渣をEMで発酵させて堆肥化し、畑へ還元しています。あわせて、灌漑(かんがい)や葉面散布にもEMを活用し、害虫対策を行っています。

EMを活用した循環がもたらす味と香りの変化
こうして、コーヒーの残渣をEMで発酵させて堆肥化し、再び畑へ還すという循環のループが農園全体でしっかりと定着しました。
さらに、灌漑や葉面散布にもEMを取り入れることで、害虫などから植物を守り、樹木のコンディションを安定させることに成功しています。
こうした取り組みの積み重ねにより、コーヒー豆の糖度と香りが着実に高まり、その豊かな風味はカップ評価にもはっきりと反映されるようになりました。
循環型農業の実践が、サンタルシア農園の高品質なコーヒーを支えているのです。

(出典:「EMコスタリカコーヒー |EM GROUP JAPAN」)
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