連載

第1回 微生物いっぱいのおなか畑をつくろう!!

長崎から始まって、九州、四国、関東と、各地の保育園・幼稚園・小学校で徐々にブームになりつつあるのが、“生ごみマジック”。あの汚そうな生ごみから、とてもうまくて元気な野菜を育てる取り組みです。

生ごみマジック”を披露する吉田俊道さん

例えば、生ごみマジックを使って、できたニンジンは、すりおろして放置していてもなかなか変色しません。つまり酸化(病気や老化)を防ぐ力が強いんです。また、野菜はえぐみが少なくなるので、ナスも生で食べて美味しいんです。こんなプレミアム野菜を小学校や保育園・幼稚園で子どもと素人の先生が育てているから不思議です。

子どもたちは野菜が大好きになり、こんな野菜を皮や芯ごと活かした昼食を続けた多くの保育園では最近、こんな声が出てきています。「以前に比べて病気した時に休む日数が、はっきり少なくなりました。たいていの子は、翌日にはけろっとして当園するんです」「入園したての子どもは病欠が多いけれど、他の子どもに広がらない」。

限りなく病気に罹らなくなった子どもたち

例えば、佐世保市のマミー保育園では、法定伝染病を除く3歳から5歳児までの25人の月平均病気欠席児童が、平成17年度は6.3人、18年度5.2人、19年度4.8人でした。ここで、食事改善をさらに徹底した結果、20年度0.9人、21年度0.2人になったのです。25人の園児がいて、平均して5か月の間に1人だけ、しかも1日だけ休むと言う奇跡的な結果です。限りなく病気をしない。病気に罹っても確実に1日で回復してしまう子どもたちになってしまいました。

今年、新型インフルエンザが広がり10人の園児が罹ってしまいましたが、全員が1日で回復。その後は誰1人罹りません。家で母親が新型インフルエンザに罹ったのに、マミー保育園に通う子どもたちには移らないという現象も起きています。ウソみたいでしょう?でも真実です。土を微生物とミネラルいっぱいにすると元気野菜が育つように、人もおなか畑を微生物いっぱいのミネラルに溢れた土づくりをすることで、低体温や便秘が改善し、集中力や免疫力が向上すると言うわけです。

表を見ても分かる、食べ物と食べ方を変えたら病欠が激減

美味しくて、エコで、財布に優しく、健康に良くて、生産的で楽しい。こんな良いことづくめのレジャーを、私は他に知りません。ただし、食わず嫌いと同じで、やってみるまでは、ウソみたいなこのすごさが分からないのが欠点なのです。

あなたの近くの保育園幼稚園の子どもたちはどうですか。インフルエンザが簡単に伝染して病欠だらけではありませんか。今、全国のどこの保育園でも食育の推進が求められていて、野菜育ての指導者を求めています。

読者の皆さん!!
あなたの近くの保育園幼稚園で”元気野菜づくりから元気人間づくり”をあなたの力で実行しませんか。夏までの目標は、生ごみからとびきり元気で美味しい野菜を収穫すること。そして秋からの目標は、おなか畑の土づくりで、子どもたちの病気欠席日数を激減させることです。前年の数値を出しておいて比較するのです。皆さんの努力の成果をはっきり確認できます。めちゃ、感謝されること請け合いますよ! これから毎月の連載で詳しくやり方を説明しますので、次回までに元気野菜づくりを指導して欲しい保育園幼稚園を見つけておいてくださいね。指導者はあなたです!

【吉田さんの講演・イベント予定はこちらから】
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