EM普及協会だより

【病院から始まるユニバーサルビレッジ】<第2回>EMでここまで変わる土づくり 〜朝霞厚生病院付属農園の実践〜

本記事は、朝霞厚生病院付属農園の取り組みを紹介する全3回連載の第2回です。

前回の記事では、朝霞厚生病院が「食の安全、医の安心」を掲げ、EMを活用した無農薬・無化学肥料の野菜づくりを始めた背景をご紹介しました。

今回は、その土づくりと具体的な栽培技術について詳しくお伝えします。

 

EMと有機物を組み合わせた土づくり

朝霞厚生病院付属農園では、海水EM活性液を中心に、EM活性液で作った米ぬかボカシ、EM団子、光合成細菌、EMグラビトロン炭、そして塩など、さまざまな資材を組み合わせて畑づくりを行っています。
土づくりの基本は、収穫残渣に塩・米ぬかボカシ・EMグラビトロン炭を混ぜ込み、土壌にすき込む方法です。ただし、収穫残渣だけではバイオマス量が足りないこともあるため、畝間に緑肥を植えて草マルチとし、そこに米ぬかボカシや活性液を定期的に撒いて、夏の間に少しずつ土を育てています。こうした工夫により、限られた面積の中でも、収穫できる野菜の種類や量を増やすことができています。

使用している資材の数々。光合成細菌、海水EM活性液、EM団子、ボカシをつくるための米ぬか

塩、EMグラビトロン炭など
塩、EMグラビトロン炭など

 

苗づくりと定植時にもEMが活躍

苗づくりの段階でもEMグラビトロン炭が活用されています。育苗土におよそ1〜3%の割合でEMグラビトロン炭を混ぜることで、通常の培養土と比べて細根がよく発達した苗に育ち、定植後の活着も良くなりました。 定植時にも、作物に合わせてEMを活用しています。たとえばサツマイモ苗は、100倍に希釈したEM活性液に一日浸けてから植えると、苗の活着がよくなります。ジャガイモの種芋は、切断面にEMグラビトロン炭を塗して植えることで、そうか病にかかりにくくなり、収穫後の長期保存もしやすくなります。 畑に直接播種する場合には、種にEMスーパーセラ発酵Cを塗しています。通常であれば、播種後にアブラムシ対策として粒状の殺虫剤を散布しますが、この処理を行うことで、殺虫剤を使わなくてもアブラムシがつきにくくなりました。

 

最新EM技術を活かした「整流結界」

この農園では、最新のEM技術を取り入れた「畑の整流結界」づくりも行っています。畑の四隅に50cmほどの穴を掘り、その中にEMグラビトロン炭と塩を入れます。近くに電柱がないため、エネルギーの基となるものとしてソーラーライトを利用しており、その地中部分を整流ブロックで固めて波動を高めると同時に、ライトの根元の補強も兼ねています。
導入当初はソーラーライト同士をロープでつなぎ、畑全体を囲うように結界をつくっていましたが、2020年からは整流ブロックを畝ごとに配置し、EM活性液の点滴装置も新たに設置しました。作業性なども考慮し、現在はロープを取り外しています。

こうした土づくりと栽培の積み重ねが、どのような結果につながったのか。
次回は、「身体に美味しい農産物コンテスト」への挑戦と、その成果についてお伝えします。


<第3回はこちら>